我が愛車、1981年型ホンダXR200Rbへの賛辞を綴る連載第2回!! (最終回ですけど)。今回は7月24日に川越・モトクロスヴィレッジで開催された「チキチキVINDURO」の参戦記を中心にお届けいたします。

で・・・? "VINDURO"ってナニ?

ところでみなさん、「VINDURO」って言葉ご存知ですか? 近年海外では、ISDT(国際6日間トライアル)などのエンデューロ(リライアビリティ・トライアル)競技で活躍した古いエンデューロマシンの人気が高まっています(なんとその専門誌が発行されるくらいの人気ぶりです!)。そんな古き良き時代のマシンで、エンデューロを楽しんじゃおう!というのが、VINDURO(VintageとEnduroの合成語)なのです。

画像: こちらはオーストラリアで開催されたVINDUROイベントのひとコマ。こちらのハスクバーナは水冷・ディスクブレーキとちょっと新し目ですが、1970年代車はもちろん、1950~1960年代車で出場する猛者もいます! transmoto.com.au

こちらはオーストラリアで開催されたVINDUROイベントのひとコマ。こちらのハスクバーナは水冷・ディスクブレーキとちょっと新し目ですが、1970年代車はもちろん、1950~1960年代車で出場する猛者もいます!

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日本では珍しいビンテージモトクロス専門店、奈良市のホーリーエクイップさんは今年から、好評の内に終了した「ダートA.C.T.S. ユニオン・VMXミーティング」に代わるかたちで、川越・モトクロスヴィレッジで「チキチキVMX猛レース」を開催しています(今年の最終戦は10月23日開催)。

今回の「チキチキVINDURO」は、午前中にトレールやエンデューロモデル、午後にミニバイクの耐久エンデューロをそれぞれ3時間で開催。幸い当日は酷暑というほどは暑くないお天気でしたが、それでも夏はやっぱり夏? 日差しが強い時間帯は、日陰に逃げ込みたい気分になりました・・・。

4ストの重さを感じさせない、XR200Rの走りっぷり

実は私、先月結石と腎盂炎(じんうえん)で半月ほど入院していました(そして、まだ治療継続中です・・・)。そのためかなり体力が落ち気味なのですが、意を決して「チキチキVINDURO」にひとりでエントリーいたしました。入院で気が滅入っていたので、楽しいことをして"心のリハビリ"をしたかったのです・・・。

するとエントリー後、主催のホーリー・エクイップ代表の堀口雅史さんがひとりで走ろうとする無謀な私の体を案じてくださったのか、「ウチのジョーイをチームにいれたげてくれませんか?」と連絡が・・・。ジョーイくんとはホーリー・エクイップの従業員の小嶋 城一さんのことで、彼は(確か)約10年・小学校5年生から「ダートA.C.T.S. ユニオン・VMXミーティング」に参加していたキャリアを持つ、VMX界のエリートライダーです! 

画像: ジョーイくん(右)と、ジョーイくんのお父さん(左・・・って書かなくてもわかるか?)。モトクロスだけでなく、柔術したり筋トレしたりで体と心を鍛え、ムッキムキの逞しい肉体を持つ好青年です。アラフィフ・病み上がり・ヘタクソ・・・の私にとっては、もったいない最高のパートナーです。

ジョーイくん(右)と、ジョーイくんのお父さん(左・・・って書かなくてもわかるか?)。モトクロスだけでなく、柔術したり筋トレしたりで体と心を鍛え、ムッキムキの逞しい肉体を持つ好青年です。アラフィフ・病み上がり・ヘタクソ・・・の私にとっては、もったいない最高のパートナーです。

「こりゃ46歳の私が10分、19歳のジョーイくんが2時間50分の配分で優勝だな・・・」と思ったのですが、ジョーイくんは午後のミニ3時間耐久も出場するので、均等に30分交代で走ることにしました。スタートは、ローリングスタートの先導役という事務局仕事も兼ねて、ジョーイくんが担当してくれました。

ぴょ〜んとXR200Rでジャンプするジョーイくん。初期型のXR200Rはダイヤモンドフレームなので、上手い人が大ジャンプをガンガン飛ぶと、着地時の衝撃でフレームが開く方向に引っ張られ、クランクケースが割れることがある・・・という伝説を彼が実証するか期待?してましたが、気を遣って走ってくれたので破壊されることはなかったです・・・。photo: ジョーイくんのお父さん

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さてライダー交代して私の出番です! すると走り出して数分でなんだか尿意が・・・(シモの話で申し訳ありません・・・)。まだ腎臓に入っている石が、オフロード走行で体が揺すられることで動くのか? とにかくお腹のなかで感じる刺激が強く、意識がソッチの方ばかりに集中してしまうのです。

画像: ジョーイくんがガンガン稼いだタイムを、私がガンガン浪費するという、最高?のコンビネーションでした。

ジョーイくんがガンガン稼いだタイムを、私がガンガン浪費するという、最高?のコンビネーションでした。

もし、今回乗ったのがXR200Rでなければ、途中で私はコースアウトして直接トイレに駆け込んで、そのままリタイアしていたかもしれません。病み上がり・・・というか半分病人の私でも、1時間半の担当スティントを消化することができたのは、ひとえにXR200Rの扱いやすさ・乗りやすさのおかげです。

乾燥101kgという軽量な車体。そしてコーナリング中や車体が振られたときに、4ストロークの重さを感じさせないコンパクトな単気筒エンジン・・・。ボトムリンク式モノショックのプロリンク採用によりマスが車体中心に集まっているので、ツインリアショックモデルのように後ろ側が振られることも少ないです・・・。排気量195cc、最高出力は19ps/9,000rpm・・・とパワフルとは言い難いですが、4ストローク単気筒のトラクションの良さを活かしたグリップ感がなんとも気持ちいいです。

オフロードの分野で、XR200Rよりパワフルなマシンや、XR200Rより足まわりの良いマシンや、XR200Rより速いマシンは、周知のとおり数多くあります。でもXR200Rほど、軽快に楽しい気分でオフロードを走れるモデルは少ないかも・・・と思ってしまいます(ひいき目もありますかね?)。

画像: 3時間が経過して、なんとか無事完走! 現状では体力が回復しておらず、最後はバテバテでした。もしひとりで3時間走ったとしたら・・・途中でリタイアか、何度かまとまった休憩をしていたと思います。堀口さん、ジョーイくん、そしてジョーイくんのご家族のみなさん、あと私の道楽に付き合ってくれる家内に感謝します。

3時間が経過して、なんとか無事完走! 現状では体力が回復しておらず、最後はバテバテでした。もしひとりで3時間走ったとしたら・・・途中でリタイアか、何度かまとまった休憩をしていたと思います。堀口さん、ジョーイくん、そしてジョーイくんのご家族のみなさん、あと私の道楽に付き合ってくれる家内に感謝します。

中盤からは、件の尿意から気をそらしながらなんとか走る方法を編み出し?て淡々と走り、転倒してタイムロスしないことだけを心がけました。途中からオイル上がりの白煙がマフラーから結構出るようになりましたが、なんとか壊れることなく3時間を走りきりゴール! 家族、友達、オフィシャル&参加者のみなさん、そしてXR200Rにマジ感謝&リスペクト!(なぜかJ-ラップ調?)。

いやぁXR200Rって、ホントにいいものですね・・・?

ゴール後の嬉しいオマケは、クラス優勝のメダルをいただいたことでした。まぁ目を三角にしてカリカリするのは野暮・・・というホビーレースでは、順位は二の次、三の次・・・ですが、手元に成果が残ることは素直に嬉しいです(9割、ジョーイくんのおかげですけどね・・・)。

マリアンヌ・フェイスフル風のセクシーコスチュームが素敵な iBレディのおふたりから、メダルと副賞をいただく不肖宮﨑46歳。ブラジルのリオ・オリンピックに出場する日本選手団を出し抜いて? 最初に金メダルをかじってやりました・・・ええ、やってやりましたよ!(プロレスの煽り文句風?)。

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先述のとおり、我がXR200Rはちょっとエンジンがヘタレてきているみたいなので、なる早で時間作って修理してあげようと思います。水冷じゃないので、燃料タンクなどを外すのもカンタンだし、空冷OHC単気筒は分解するのも、組み立てるのもカンタン・・・スタイリングを眺めても、乗って走りを楽しんでも、バラしてイジって遊んでもよし・・・ホント非の打ち所のない1台ですなぁ!(国産クラシックだから、多くのパーツが廃盤なことくらいが欠点かな?)。

他にもみなさんにご紹介したい、我がXR200Rの自慢ポイントはたくさんあるのですが、みなさんそろそろウンザリしてきたでしょうから(苦笑)これでおしまいにしようと思います。さて、今日は病院へESWL(体外衝撃波結石破砕術)を受けに行ってきます!(涙)。

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