以前にも当サイトで紹介した、日本初・アジア初の常設サーキットだった多摩川スピードウェイ。
その多摩川スピードウェイの開設80周年を記念した展示が、川崎市市民ミュージアム 1階 逍遥展示空間で7月31日まで開催されている。
この展示会では、多摩川スピードウェイができる前の日本のモータースポーツの状況から、このサーキットで行われたレースの模様や新聞記事などの写真、実際に使われたエンブレムやステアリングなどといった資料が豊富に展示されている。
この風景画は、本田技研でデザインを担当した日向野隆三(ひがの りゅうぞう)氏が、昭和11(1936)年6月7日に多摩川スピードウェイで行われた「第1回 全日本自動車競走大会」の模様を描いたもの。
3万人を超える観客がスタンドを埋め尽くし、サーキットを疾走するレーシングカーに熱狂する様子がリアルに描かれている。
また今回は、こうした写真や資料のほか、当時のレースを撮影した映像も初公開された。
もちろん、モノクロのサイレント映像だが、いまも昔もレーシングカーが競いあって走る動画を見るのはワクワクするものだ。
なお、7月31日(日)の午後2時からは、多摩川スピードウェイの会 会員によるギャラリートークが開催される。
約1時間、日本のモータースポーツの黎明期から多摩川スピードウェイが廃止されるまでを、展示されている写真や資料を見ながら解説してくれる。
大人でも当時を知る人は少ないだろうが、こんな身近な場所にサーキットがあったことに思いを馳せたり、小学生や中学生のお子さんには、自由研究のテーマとしてもいいかもしれない。
入場は無料。開館時間は9時半〜17時。7月25日(月)は休館日となる。
https://www.facebook.com/TamagawaSpeedwaySociety/
http://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/tamagawa_speed_way/