決勝レースの展開は荒れ模様?
決勝はウェットコンディションでスタート。しかし、次第に路面が乾いていくという難しいコンディションでした。(個人的にはコレ好きじゃないのですが)途中でマシンを乗り換える「フラッグ・トゥ・フラッグ」の展開になり、この乗り換えが大きな戦略のポイントになりました。
ウォームアップ走行でマルケスは転倒を喫しましたが、その程度のことではこの男の勢いは衰えることはありません。8番手走行中の17ラップ目に、マルケスはスリック装着のマシンに乗り換え。ライバルたちがインターミディエイトタイヤを選択した中、この決断が大成功。2位に大差をつけての独創優勝で、この場所での7年連続のポール・トゥ・ウインを達成しました。
2位は今季初表彰台となったカル・クラッチロー(ホンダ)。3位は開幕戦以来今季2度目の表彰台のアンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)。続いて4位スコット・レディング(ドゥカティ)、5位アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、6位ダニ・ペドロサ(ホンダ)という順位でした。
ヤマハファクトリー勢は、惨敗という結果でした・・・
ランキング首位のマルケスを追うヤマハファクトリーのホルヘ・ロレンソとバレンティーノ・ロッシですが、マルケスとは対照的にフラッグ・トゥ・フラッグの展開での戦略ミスで、下位にズブズブと沈むことになりました・・・。結果、ロッシが8位、ロレンソが15位。前戦アッセンに続いてのヤマハファクトリーは振るわない成績に終わりました。
この結果ランキング首位のマルケスは、総合2位のロレンソに42ポイント差、総合3位のロッシに59ポイント差となり、ライバル相手に優位な立場を築くことになりました。全18戦だからまだまだ折り返し地点・・・ではありますが、今年のマルケスは昨年までに比べると随分クレバーなレース運びをするようになり、マルケスの転倒リタイアという敵失を、今後ヤマハ勢はあまり期待できないでしょう。ロレンソとロッシがこの大差を縮めるには、後半戦の全戦、コツコツとマルケスの前でとにかくフィニッシュする・・・を繰り返さないとダメでしょう。
次戦はオーストリアGPは8月14日に決勝が行われますが、ヤマハ勢の反撃はあるのでしょうか? 楽しみに来月を待ちましょう!