タイヤ選びのひとつのヒント

画像: (Bikers Station@モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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佐藤:最近、ツーリングスポーツタイヤの性能が向上して、スーパースポーツに履かせてもまったく問題ないんです。逆に、レース対応のスーパースポーツタイヤで冬の寒いときに走ると、充分なグリップ力が得られない。
源さん先生:バリバリのスーパースポーツタイヤは、夏でもすすめないよ。銘柄によっては、強い雨の日に滑りやすいのがあるしね。
佐藤:最上級のスーパースポーツタイヤは溝のついたレーシングタイヤですからね。
源さん先生:その溝だって、形だけだから水はけがよくない。ドライのサーキット走行で最高の性能を発揮するように造られているから、使用温度に対しての許容幅だって狭いし。
佐藤:そういう意味では、ツーリングスポー ツタイヤは、冬でも大雨でも走れるから許容幅が広い。実際、小澤さんのところのお客さんが冬にツーリングスポーツタイヤに履き替えたあと、なんでもっと前に試さなかったんだろうって言ったって聞きました。
源さん先生:要は、ツーリングスポーツという名前がいけないんだと思う。オールラウンドスポーツとか何とか言えばいいんじゃない。
小澤:確かに、オールラウンダーだよね。
源さん先生:今のツーリングスポーツタイヤって、何年か前のスーパースポーツタイヤレベルなんだよ。で、今のスーパースポーツタイヤはかつてのレーシングタイヤに匹敵する。
佐藤:公道も走れるレーシングタイヤですね。

素人にとって、商品名というのはかなり重要な割合を占めると思う。どこが優れているのかと聞かれると、漠然としていても、ツーリングタイヤよりレーシングタイヤの方が性能が上なのだと。しかし、ふと、現実を考えると、バイクは雨の日でも公道を走る事が出来る。しかし、レース用のスリックタイヤはレインは走れない。その事実に気付ける人は実は少ないのではないでしょうか?

一部のスーパースポーツタイヤは、ライダー が相当荷重をかけてタイヤを潰さないとグリップしない。そしてサスペンションも締めてやらないとタイヤが温まらない。そんなタイヤを使い切るテクニックがあってこそ性能を発揮できるスーパースポーツタイヤも少なくはないのだ。それに比べて、スポーツツーリングタイヤは、ライダーが意識してタイヤを潰さ なくてもグリップするように造られているのです。

だからといって、スーパースポーツタイヤが悪いという訳ではない。スーパースポーツタイヤは間違いなくタイヤの中で最高レベルの性能を持っている。ただ、それを発揮するにはライダーにも最高レベルのライディングが求められるという事なのです。

タイヤの商品名に惑わされない、自分の実力に合ったタイヤ選び!是非心がけてみてくださいね。

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