NSXタイプR、インテグラタイプRに続いて 「TYPE R」 3車種目となるのが、シビックタイプRの登場です。新型シビックタイプRが発売されてもなお、歴代のシビックタイプRは現在も走行距離が少なくかろうが新車同様の価値があると、人気は衰えることがないとホンダファンに言われています ❤︎ 今回は、当時のレーシング精神全開のタイプRシリーズを通しての軽量化や剛性確保をとことん追求された『シビックタイプR』の驚きのスペックに注目しています‼︎
今度の シビックタイプR はリアを中心にボディを強化シェイプアップも万全
ボクらが待っていたシビックタイプRはエンブレムからして違う。ホンダがRA272でF1史上初、日本車優勝をしたときと同じデザインのレッドをベースカラーに“H”のイニシャルがボンネット上に輝く。まさに、タイプRとはF1やインディカーを頂点とするホンダのモータースポーツマインドの象徴であり、レーシングテクノロジーをフィードバックしている証でもあるのだ。イメージカラーはチャンピオンシップホワイトだが、他にスターライトブラックパール、ボーグシルバーメタリックの3色が用意され、それに合わせてタイプR専用アルミホイール(15インチ)もチャンピオンシップホワイトが専用色になり、スポーティなデザインの7本スポークに5穴構造が採用された。
エクステリアで一番最初に目を引くのが空力パーツ。空洞実験やサーキット走行テストを重ね、計算されたデザインで作り込まれたエアロパーツはフロントアンダースポイラー、リアアンダースポイラー、リアスポイラーの3点から構成され、操縦安定性に最適なCL(揚力係数)を実現し、とくに高速コーナリング時にリアの接地感を高めているのが特徴。また、ヘッドライトをブラックアウトし、グリルメッシュタイプにするとともに前後のバンパーからプロテクターをボディ同色にすることによってより精悍な顔ツキに変身している。もちろんボディの方だって抜かりはない。剛性をアップすると同時に、相反する軽量化を実現させている。
エンジンの出力アップにともなって必要となるボディの強化はリアを中心に行なわれ、高剛性モノコックボディを獲得している。また、バッテリーの小型化やエンジンまわりの部品の徹底したシェイプアップを計った。トランスミッションはタイプR専用の軽量フライホイールを採用することによって約10%の軽量化に成功している。(HA1997年9月26日号掲載)