エンジンオイルの選択

画像: (Bikers Station@モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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佐藤:次にオイルにいきます。ホンダにはエンジンオイルが何種類もありますが、エンジンを開発するときはどのグレードを使うんですか。例えば中くらいのレベルの製品とか。
源さん先生:それは車種によって違う。ホンダでは、排気量とカテゴリーによってそれぞれに推奨オイルがあるから、それで開発する。
佐藤:推奨オイルを入れておけば問題ないと。
源さん先生:ホンダの純正オイルは、オイル の質としてはけっこういいんだよ。値段の高 いオイルを長く使うという考え方の人もいるけれど、俺は純正オイルを3000㎞くらいで交換したほうがいいと思っている。
佐藤:2008年のことですが、CBR600RRに最高級の化学合成オイルを入れたら明らかにフィーリングがよくなったので、当時のエンジン開発担当者に、そういうオイルを推奨する考えはないんですかと聞いたことがある。そうしたら、ホンダは世界中でオートバイを売っているから、特別なオイルを推奨することはしないんだっていう返事でした。
源さん先生:ホンダが推奨するオイルは国によって違うんだ。その国で入手できるオイルの中から、そのモデルに合ったグレード、番手の製品を指定するというやり方です。

本当に、オイルって何を選べばいいのかかなり迷います。一般的なイメージでは、バイク購入時に最初から入っているオイルは最低限の機能しかないオイルだという気になってしまい、少し高価な物や、有名なライダーが使っているものなど各商品のブランディングによるイメージで、少し高価なものを選んでいれば間違いは無いと思い勝ち。しかし、バイクメーカーが推奨するオイルにはキチンとした根拠と実績があるんですね!
確かに、オイルは銘柄を変えると、かなりエンジンの回転時のフィーリングが良くなったりする事が多々ある。しかし、その良くなったフィーリングの裏には、添加剤等を多く入れ、性能を誤魔化しているものも有るそうで、そういうオイルを使ってしまうと、エンジンの中は傷だらけ。その部分を確認してからでないと、そのオイルが良いものか、悪いものかは区別はできないそうです。
そして、それはオイルの粘度に対しても同じこと。
指定が10W-40のエンジンに5W-30を入れるとパワーは出る。だからといって、エンジンに合っているという事にはならないそうで、やはり、メーカーの指定というのは重要な意味があるんですね!

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