いわゆる高齢者と呼ばれる年齢になっても、できれば免許を返したくない! と思ったりしませんか? いくつになっても楽しく安心してクルマが運転できるのは、とても幸せなこと。最近、注目されている「自動運転車」には、そんなワクワクするような「超高齢化時代のモータリゼーション」実現の可能性が、秘められています。たとえば、マツダが考える「自動運転の未来」…そこには、100歳を超えてなおロードスターでのんびりドライブを楽しんでいる、元気なあなたがいるかも。

Be a driver.と自動運転って、「水と油」じゃないですか?

画像: ちょうどいいサイズとパワーで、どんなシーンでも扱いやすくて楽しい。それがロードスターの真骨頂。将来的には、自動運転技術も導入されるのでしょうか…(写真はイメージです)

ちょうどいいサイズとパワーで、どんなシーンでも扱いやすくて楽しい。それがロードスターの真骨頂。将来的には、自動運転技術も導入されるのでしょうか…(写真はイメージです)

「Be a driver.」というキャッチフレーズには、クルマ作り&ユーザーとのつながりに対する、マツダの一大決心が込められています。簡潔に言えば「僕らはつまらないクルマは決して作らないし、クルマが大好きな人々の想いを支えていきますよ〜」と、宣言しているワケ。その言葉どおりマツダは、スカイアクティブテクノロジーをコアとした楽しいクルマたちを、次々に生み出してきました。

そんなマツダが、実は「自動運転」のこともしっかり考えていることは、意外に知られていないような気がします。ともすれば、「つまらないクルマは作らない」という姿勢と矛盾しているように思えるかも。けれどそこは、さすがに元気なマツダ。「クルマが大好きな人々の想いを支える」ための戦略を、しっかり練り上げているのでした。そのココロは、単純明快。「新しくて楽しい自動運転車を作ればいいじゃん!」というお話です。では果たしてマツダの開発陣は、どんな自動運転車を夢見ているのでしょう。どうやらそこにはもちろんやっぱり…「人馬一体」の四文字が、しっかり息づいているようです。

自動運転こそ、究極の人馬一体を生み出す…かも。

『自動運転への進化の方向』ーーーマツダ(株)統合制御システム開発本部 本部長 原田靖裕氏
クルマが進化する方向には、ふたつのルートが存在しています。ひとつは、機械中心に考えるルート。そこでは、人は快適性を求めています。安楽な時間を大切にしたい、という考えをサポートするもので、たとえばGoogleが研究開発を進めている自動運転技術がそうです。もうひとつは、人間中心に考えるルートです。そこで人が求めているのは、成長すること。ドライバーとしての自分の能力を使うこと、高めることを求めています。実はどちらも、目的は同じ。「個人の自由な移動による生活の充実」を守ることこそ、クルマに求められる最大の価値なのです。(2016 Japan IT Week 春 講演会より一部を抜粋、再構成しました)

原田氏が講演会で提示した「クルマの進化」を方向づけるふたつのルートのうち、マツダが選んだのはルート2。「人間中心」で次世代の車両システムを構築していく戦略でした。すぐれた技術(ハード)と、最適な制御(ソフトウェア)を人間中心に組み合わせていくことで、「世界一の次世代車両システム」(原田氏)を開発するのが、その狙いです。同時にそれは、これまでのような機械技術中心でクルマ作りを進める時代から、機械技術×ソフトウェア技術が合体した開発体制へのシフトという大きな変革を促すものだ、と原田氏は強調しました。

画像1: 自動運転こそ、究極の人馬一体を生み出す…かも。

ルート2を経由してマツダが目指すのは、「人間中心」の「自動運転」。これもまた少々矛盾を感じる表現ですが、技術コンセプトの全体像を見ると、まずは人間が運転している状態をデフォルトとして考えています。この間、クルマもけっしてのんきに休んでいるワケではありません。ドライバーの状態、運転操作や周囲の状況を常に緻密にモニタリングしながら、バックアップシステムのデータ上でバーチャルに運転しながらスタンバイしています。

画像2: 自動運転こそ、究極の人馬一体を生み出す…かも。

それはたとえるなら、突然の異変、危機的状況が発生した時に素早く対応するための準備運動。最適な運転状態から外れてしまいそうになると、警告や緩めのサポートでドライバーをアシストしてくれます。さらに、万が一の急病などでドライバーが運転することが困難だと判断すると、すばやくオーバーライド。自動的に最適な場所へと自動運転で運んでくれるのです。健康にいくら自信があっても、自分で気がつかないところが突然、壊れてしまうことは多々あります。現実に、急病のためにドライバーが意識を失って暴走、死傷事故を起こしてしまう悲惨な事故が後を絶ちません。

年をとって運転するのが怖くなってしまう理由は、そんな突発的な出来事に対応する自信が薄れていくこと、そして家族にまでよけいな心配をかけてしまうから、にほかなりません。もし自分の異変を愛車が助けてくれるなら、もっとポジティブに運転する楽しさを満喫できるハズです。人とクルマが状況に応じてドライビングをシェアする…って、まさに究極の「人馬一体」ではありませんか!? 

ロードスターで「ボケ防止」できる時代が、たぶん来る。

画像: レース経験も豊富なモータージャーナリスト、瀬在仁志氏(写真)によれば、「常に周囲や道路の状態と対話しながら正しい判断をすばやく下して、正確にコントロールしなくちゃいけないんだから、運転ってホント、頭を使うんだよね〜!」とのこと。運転することでボケ防止に役立つかどうか実験中、のカットではありません。

レース経験も豊富なモータージャーナリスト、瀬在仁志氏(写真)によれば、「常に周囲や道路の状態と対話しながら正しい判断をすばやく下して、正確にコントロールしなくちゃいけないんだから、運転ってホント、頭を使うんだよね〜!」とのこと。運転することでボケ防止に役立つかどうか実験中、のカットではありません。

原田氏は「クルマは、人生を豊かにするための文化的ツールへと進化すべき」とまとめて、講演を終えました。曰く、楽しく運転することは、ココロにもカラダにもアタマの体操にも、実に効果的なのだとか。身体のいろいろなところが活性化するので、ボケ防止とか若返りにも効果がある…なんていう研究結果が、いつの日が発表されるかもしれません。そんな素敵な夢が現実になりそうな技術コンセプトが、「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」です。

画像: クルマと人の絆が、さらに強く密接になりそうな、新しいスカイアクティブテクノロジーの提案です。

クルマと人の絆が、さらに強く密接になりそうな、新しいスカイアクティブテクノロジーの提案です。

具体的に市販モデルに搭載される第一弾は、「G-VECTORING CONTROL(Gベクタリングコントロール)」という、いかにも効果抜群! が期待できそうな新技術です。エンジンとステアリング操作を連携して制御する、というと難しい話になってしまいそうですが、要は今よりもっと気持ち良く安心してコーナリングを楽しめるようになる、ということ。

なんだかとんでもなく楽しくなりそうなマツダ車の近未来…その醍醐味を一度は味わわないと、「我がクルマ人生に悔いなし!」なんて、言えないかもしれませんね。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.