英国を代表するモーターサイクルメディア、MCNのウェブサイトに不思議な動画が紹介されていました。なんと、かつて世界ロードレースGPで活躍した500ccクラスのグランプリバイクが、英国本土の公道を走っているのです!(※ゆえに、マン島TTコースではございません)。
お〜! 懐かしのケニーJr.さんの愛車じゃないですか!
英国モーター産業の聖地を舞台にした、一大スペクタクル!
じつはこちらの動画は、6月4〜5日に英国のコベントリーで開催される「コベントリー・モトフェスト」の予告ムービーなのです。トライアンフ工場があったコベントリーは、英国最大の工業地帯であるバーミンガム近郊の町です。ここにはコベントリー・リングロードという環状道路があるのですが、なんとここを閉鎖して1994年にケビン・シュワンツが世界ロードレースGP500ccクラスタイトルを獲得したスズキRGV-Γ500や、マイケル・ダンロップが乗った昨年のクラシックTT勝利車などを走らせるそうです!
「コベントリー・モトフェスト」はレーサーだけのイベントではなく、公道用モーターサイクルや自動車のほか、バスやタクシーなどすべての乗り物を対象としています。工業都市としてのバーミンガム近郊で、「乗り物文化」をたたえるお祭り・・・とでも言えばいいでしょうか? 日本で例えるなら葵祭みたいに、自動車・モーターサイクル趣味人ではない人たちも、英国人が誇るべき文化としてこういった催しを楽しむのです。それにしても、主要道路を閉鎖してこういうイベントやっちゃうのは・・・スゴイのひと言です。
日本では梅雨の時期の6月ですが、ちょうどその頃の英国は暑くもなく寒くもなく、とても過ごしやすい季節なんですよね・・・。時間とお財布に余裕のある方は、英国旅行ついでにこういうイベントを見に行ってみるのもイイですよ!