リスクを恐れず、世間の風当たりにもひるまず、信念をもって前に進む男たち。同時に、ストイックなだけでなく、人生を楽しみ 快活に笑い、欲望や野心を隠さないが爽やかさを失わないイイ男たち。彼らをロレンスMENと呼び、不定期に紹介していく。

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スポーツの世界で共にレジェンドと呼ばれる男たち

ヴァレンティーノ・ロッシ(イタリア出身。1979年2月16日 生まれの37歳)と、ロジャー・フェデラー(スイス出身。1981年8月8日生まれの34歳)。

方やモータースポーツで史上最強のライダーと称され、方やプロテニスで史上最高のプレーヤーと称賛される。
二人の天才アスリートに共通するのは、その偉大な戦績だけではなく、全盛期を過ぎてもなお現役にこだわっているところだ。日本のサッカー界にも三浦知良という、我々に感動を与えてくれるプレイヤーが存在するが、ロッシとフェデラーは その実力のピークは過ぎたとはいえ、いまだに世界最高レベルの速さや強さをキープしているところが、その偉大さをさらに際立てているのだ。

ピークを過ぎた今も世界一を狙っている二人

ロッシの凄さは、ロレンスの読者ならみな、先刻承知かもしれないが、ロッシはMotoGPにおいて、2016年のシーズンまでに、なんと86回もの優勝を誇る天才ライダーだ。これまでに、9度のMotoGP年間チャンピオンに輝き、2014年、2015年は2年連続2位につけている。30代後半となったいまも、世界トップクラスの実力を見せつけている。
MotoGPチャンピオンの座からは、2009年を最後に遠ざかっているものの、2018年までYAMAHAとの契約継続を発表しており、まだまだ貪欲に世界一を目指している、全く枯れたところがないのがロッシの凄みなのだ。

方やフェデラーは、グランドスラムと呼ばれる四大大会(全豪、全仏、英ウィンブルドン、全米)を17回も制し(豪4・仏1・英7・米5)、2004年から2007年にかけて4年連続世界ランキング1位を獲得するなど、その成績はあまりにも非凡だ。
しかも、30歳を超えて全盛期の過ぎたとはいえ、いまだに世界ランキングTOP3の実力をキープしている。グランドスラムでの優勝こそ、2012年のウィンブルドン制覇を最後に実現できていないものの、2015年には2つの大会で準優勝しているし、2016年最初のグランドスラム大会である全豪オープンでも、セミファイナルに残っているのだ。

一時代を築いた二人にとって、加齢による体力や集中力の衰えを感じ、若手の台頭を抑えられなくなったことを知ったならば、潔く引退を選んでもおかしくはない。しかし、ロッシもフェデラーも、自分たちの栄光を作り上げてきたそれまでのテクニックを捨てて、急成長して自分たちを脅かし始めた若手プレイヤーたちから学んだ新しいスタイルを、素直に取り入れ始めた。
ロッシは、数年前から 台頭する若手ライダーたちのライディングスタイルに刺激を受けて、乗り方を変化させているし、フェデラーもまたエドバーグをコーチに招いてネットプレーを磨き始めた。

ロッシは、速さでは既に自分を凌駕するロレンソやマルケスたちに対抗できる老練な”駆け引き”を磨き、フェデラーは今や最強のテニスプレイヤーとなったジョコビッチに勝つため、さまざまな戦術を試行錯誤している。

彼らは、モーターサイクルやテニスを好きだから現役を続ける、というより、まだトップに返り咲ける、あるいは返り咲きたい、という強い名誉心や野心に突き動かされている。大人になりきれない、””ガキ””の頃からの強い向上心こそが、二人の男をさらに勝負にこだわらせているのである。

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