2015年11月10日(火)~11月16日(月)に渋谷ヒカリエ8階で開催されていた『2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展』に行ってきました。

画像: 【2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展】恋人と手をつないでジェラートを食べながら一緒に走行できることを目指して作られた車椅子Genny L 2.0がスゴイ。

「超福祉」をコンセプトにさまざまな福祉機器・アイテムが集結している展示会。その中で私が一番気になったもの。それはこの車椅子でした。

Genny L 2.0

画像1: Genny L 2.0

 17年前の事故によって車いす生活を送るイタリア人のPaolo Badano氏が、インターネット上で「セグウェイ」に出会い、その技術を取り入れながら自身で改造した。その結果生まれたパーソナルモビリティーが「Genny L 2.0」だ。

画像: diary-entame.blog.so-net.ne.jp

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平行に配置された2つの車輪、その間にわたされたプレート、プレートからは上部がハンドルとなったポールが伸びており、搭乗者は上部のカバーによって保護された車輪の間のプレートに立って操縦する。車輪はそれぞれが電動サーボモーターで駆動され、その電力は本体底部に搭載されたバッテリから供給される。バッテリは家庭用電源から充電される。内部のジャイロセンサーやエンコーダーによる姿勢情報等に基づいてマイクロコンピュータがモーターを制御する。
左右2輪の車輪だけで前後の支えがないため一見不安定に見えるが、シリコン・センシング・システムズ社 (SSS) 製の加速度センサが内蔵された「バランス・センサ・アセンブリ(特殊な5つのジャイロと2つの傾斜センサ)」が内蔵されており(現在はSSS製ジャイロを4個内蔵に変更、第2世代機にて一時期のみ他社製品が採用された事もある)、自立安定性能が極めて高い。ハンドルバーにはアクセルもブレーキもなく、搭乗者の体重移動による直感的操作で速度調節から前後進を行う。

セグウェイの技術を応用した車いすで、従来の車いすでは移動し辛かった石畳の道路などはもちろん、車いすではこれまで行くことができなかった砂浜やゲレンデも走行できる仕様となっているそうです。

Paolo Badano Genny Mobility 2.0 Go Segway Wheelchair

youtu.be

公園、道路、石畳や段差等、想像できる日常生活で通る路面は全てスムーズに走行できてます(;゚Д゚)

Paolo Badano Genny mobility sedia a rotelle in spiaggia Barcellona segway wheelchair

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砂浜もスーパーも完璧です!!!

『Genny』は、恋人と手をつないでジェラートを食べながら一緒に走行できることを目指して作られた。彼らにとって、それは非常に大事で、やりたいこと。従来の車いすだと、自力で移動すると手が塞がってしまうし、恋人以外の誰かに押してもらうのでは2人っきりになれない。そうしたことを実現し、同じことを世界中の車いすユーザーに経験してもらうためのモビリティーがGennyなんです。

体が不自由な方にとっては、当たり前のことを当たり前にやりたい。当たり前だと思えてしまうような事が一番大切な事なんですよね。

画像2: Genny L 2.0

チェアウォーカーになってしまった方たちが、乗っている事がカッコイイと思えるような未来的なデザインの車椅子で、誰もが普通にできるはずの動作が当たり前にできるようになる。そんな素敵な未来が目に浮かぶような1台。日本でも販売される日が楽しみです(*´▽`*)

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