『カウンタック』は、梅澤春人による日本の漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2004年41号より2012年41号まで連載された。コミックスの累計発行部数は400万部以上。
主人公の空山舜が子供の頃の夢だったランボルギーニ・カウンタック LP400を手に入れ、今までのショボい人生と決別。カウンタックを通じて様々な人との交流やバトルを描く。劇中にはランボルギーニ、フェラーリを始め、数々のスーパーカーが登場する。- Wikipedia)

幼い頃の夢を実現することに動き出す青年の話。

主人公 空山舜は34歳。昔は峠では無敵の走り屋だったが、いまではしがないサラリーマンです。
そんな彼に、一枚のハガキが届きます。それはなんと、25年前の(小学2年生のときの)自分からの手紙だったのです。

その手紙には、25年後、つまり今の自分を「社長になってカウンタック(LP400)に乗っている」と書いてあったことに衝撃を受ける舜。うだつの上がらないサラリーマンとして、自分の車もなく、毎日を惰性で生きていることにショックをうけるのです。

そこで彼はせめてカウンタックを買うことを決意。仕事が終ったらバイトをしつつ、ネットで出物のカウンタックを探し始めます。

そんな時、不思議なWebサイトを発見した舜は、サイトの持ち主であった大富豪 浦島龍童との邂逅にたどりつき、彼から極上のランボルギーニ・カウンタックLP400を譲り受けることになります。
舜がカウンタックを買おうとする動機に驚きと感動を得たという浦島は、その「感動」のお礼にカウンタック(イタリア語でクンタッシ。驚きや感動、という意味)を彼に託すのです。
ここから彼の運命は、大きく変わっていきます。しょぼい人生、さようなら。
スーパーカーと美女。スピードとリスクの毎日になっていくのです。

画像: ©梅澤春人先生&『週刊ヤングジャンプ』(集英社)

©梅澤春人先生&『週刊ヤングジャンプ』(集英社)

画像: 市販モデルのLP400が登場したのは3年後の1974年である。オーバーヒート対策のためボディに多数のエアインテーク、アウトレットが設けられた。エンジンはより扱いやすくミウラで実績も積んでいた3,929ccエンジンに換装された。また車体構造はテストドライブの際に剛性不足と判断されたため、セミモノコックから丸鋼管を溶接して組み上げたバードケージ(鳥かご)フレームにアルミボディを載せるデザインに変更され、剛性向上と軽量化を同時に果たしている。マルチェロ・ガンディーニのオリジナルデザインに一番近い生産型であるLP400は、わずか150台しか生産されなかった。なお、実際の車両重量についてはカタログ記載より約500kg程度重い1.6tであり、エンジン出力についても実際は330英馬力程度と思われる。これらの数値は実際の各種テストデータ、0~400m13秒台後半、最高速度260km/hなどから考えても辻褄の合う内容である。 ja.wikipedia.org

市販モデルのLP400が登場したのは3年後の1974年である。オーバーヒート対策のためボディに多数のエアインテーク、アウトレットが設けられた。エンジンはより扱いやすくミウラで実績も積んでいた3,929ccエンジンに換装された。また車体構造はテストドライブの際に剛性不足と判断されたため、セミモノコックから丸鋼管を溶接して組み上げたバードケージ(鳥かご)フレームにアルミボディを載せるデザインに変更され、剛性向上と軽量化を同時に果たしている。マルチェロ・ガンディーニのオリジナルデザインに一番近い生産型であるLP400は、わずか150台しか生産されなかった。なお、実際の車両重量についてはカタログ記載より約500kg程度重い1.6tであり、エンジン出力についても実際は330英馬力程度と思われる。これらの数値は実際の各種テストデータ、0~400m13秒台後半、最高速度260km/hなどから考えても辻褄の合う内容である。

ja.wikipedia.org
画像: 25年前の自分から手紙を受け取ることで人生が変わる舜

25年前の自分から手紙を受け取ることで人生が変わる舜 

画像: 不甲斐ない自分に衝撃を受ける舜

不甲斐ない自分に衝撃を受ける舜

世界の旧車・名車が続々登場

本作の魅力は、まず主人公をとりまく多くの名車たちです。
カウンタックを中心に話が進むことから、わりとランボルギーニ推しではありますが、それ以外にも多くのスーパーカーが登場します。

画像: フェラーリ・ディノ。やっぱ別格のかっこよさ!

フェラーリ・ディノ。やっぱ別格のかっこよさ!

画像: ディノのエンジンを積んだラリーカー ランチャ・ストラトス

ディノのエンジンを積んだラリーカー ランチャ・ストラトス

画像: 舜と運命的な勝負の相手となる、幻のランボルギーニ・イオタ

舜と運命的な勝負の相手となる、幻のランボルギーニ・イオタ

もう一つの魅力の源泉:わかりやすい美女たち

それとこの作品を彩るのが、とにかく分かりやすくセクシーな美女たち。
特に、主人公空山舜とのロマンスを感じさせるメインキャラの二人、早乙女若奈(推定24-5歳)と、立花樹里(20歳)は、露出多めのナイスボディーで、梅澤先生のフェチっぽい女性の好みを全面に出してくれていますw。

まあ、ロレンスをお読みの読者の多くも、このどちらからのタイプがお好きなのではないかと思ったりします。早乙女若奈は インテリですが、それを鼻に掛けることはなく、素直で賢く洗練された女性です。にもかかわらず、常に服装はまさしく妄想上の秘書そのもので露出多めのタイトなスタイルなんですねw(彼女の愛車はポルシェ928です)
立花樹利は反対に、もともと不良少女でポールダンサーという設定からも、とにかくアメリカンなセクシースタイル。常に脚も胸も見せびらす服装。口調は粗暴ですが、性格は意外に素直でまっすぐ(コルベット以外はクルマじゃねぇ!が口癖)。

基本的に二人ともスーパーナイスボディで、誰もが羨むような美女なんです。

画像: どうやら舜と相思相愛の早乙女若奈。大富豪浦島の秘書

どうやら舜と相思相愛の早乙女若奈。大富豪浦島の秘書

画像: 立花樹利。ポールダンサーでコルベットをこよなく愛するパンクロックな少女。舜に岡惚れしている。

立花樹利。ポールダンサーでコルベットをこよなく愛するパンクロックな少女。舜に岡惚れしている。

スーパーカーとスーパー美女。誰でも思い描く夢のファンタジー。

物語は、幾つかのエピソードが何回かに跨りながら進み、完結しては次のストーリーに移る感じです。

主人公 舜は、その超絶な走りのテクニックで、さまざまな危機を乗り越え、チャンスをつかんでいきます。そのほとんどのエピソードは、実に漫画的というか、基本的にあまり現実的ではありません。彼は後半のエピソードで、現役のF1チャンピオンにも勝ってしまうのですが、まあそんなこと絶対にありえませんね(苦笑)。

しかし、それでいいのです。
なぜならこの作品は、子供の頃の夢というか妄想を現実のものにしようとした、一人の男のファンタジーだからです。ファンタジーならどんなことだって起きますからね。

ただ、最後の最後に、実は空山舜は、絶対お前を一生大切にすると誓っていたはずのカウンタックを手放してしまいます。それは25年前の自分からの手紙に書いてあったもう一つの夢を実現するためなんですが、ちょっとファンタジーにすぎるというか、そりゃないよ、と言いたくなる選択なんですわ、これが。

カウンタックを手にするきっかけも、それを手放して別の夢をつかむ流れも、最愛の異性に対する態度も、正直舜は どれも受動的で、なんかめっちゃ普通のサラリーマン的。それがちょっと腑に落ちないというか釈然としないんですが、それもやっぱり本作がファンタジーなんだ、と思うことで納得、という感じです。

舜にカウンタックを譲った大富豪の名前が 浦島龍童ということからも、それがよくわかると思います。浦島ときて竜、ですからね。

ともあれ、スーパーカーと美女を楽しみ、自分にもいつかそんな夢の出来事が起きることを夢見て、いまの生活を頑張ってみること。そのために読むべき漫画、それがこの「カウンタック」です。

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