私、フレッドのナイショの話をお届けします。
こんばんは。朝でも昼でもこんばんは。
私、フレッドです。今回、私、フレッドが紹介するのは、異常なほどに女性の四つん這い、すなわち女豹のポーズが好きな男、F沢のことです。
四つん這いにあらずんば、セクシーにあらず
F沢は、実は大学2年生まで童貞。というか、なかなかにイケメンなのに、なぜか女性に興味がないという男でした。
ところが、大学2年の冬に、テニスサークルの合宿で長野かどこあのスキー場に行った時に、たまたまあるコンタクトレンズを落とした女子学生が、一生懸命膝をつきながら床を右手でさするようして探しているさまをみて、思わず興奮してしまったのだと言います。
すぐ一緒に探してやれよ、と私、フレッドは突っ込みたくなりましたが、それはいいです。とにかくF沢はそのとき初めて「女の子っていいな」と思ったのだそうです。そして、それ以降、理想の女豹のポーズを追い求めて、さまざまな女性の写真集を買っては研究を開始したのだといいます。
どんなポーズが自分を刺激するのか、どの角度がいいのか、ベッドやソファにもたれるようにした感じではどうなのかと。
彼はどんどん研究します。右手が前の方が感じるのか、膝は揃えるか?それともあえて崩すか?
どっちだ、どっちがいいんだ??と。
好きなことを極めるべし
F沢によれば、自分は少しホモっ気があるのかもしれない、と言います。
しかし、私、フレッドが詳しく訊いてみたかぎり、別にそのポーズでしかコトに及ばない、というのではなく、とにかくそのポーズがみたい、十分堪能してからは、普通の手順で普通の行為をするのだそうなので、女豹好き、ということ以外はいたって普通、といえますでしょう。
ところで、F沢はいま、なんと半プロとして、フォトグラファーとして働いています。グラビア撮影だけで食べられるほどではないのですが、それなりに仕事はある、らしいです。
私、フレッドは、思います。
変態でもいいじゃないかと。好きなものに夢中になって、そして何かを極めていく。それでいいではないかと。私、フレッドは思うのです。
ちなみに、実は大学を卒業して20年ちかく経ったいまでも、私、フレッドはF沢と交流があるのですが、よく考えたら、彼は未婚のままだし恋人がいたという話もきいたことがない。もしかしたら、まだ童貞なのかもしれない。しかし、私、フレッドは怖くていまさらそんなことは訊けないのです。