ハーレーの113年の歴史はカスタムリーダーとしての歴史であり、オートバイをただの金属の塊ではなく、人生そのものの象徴へと昇華させてきたのは、ほかならぬハーレーダビッドソンである。
そのハーレーダビッドソンのダークカスタムの2016年の主力プロダクトが、2015年9月9日、港区湾岸でベールを脱いだ!
メインイベント: グレッグ・ウィリス氏(アジアパシフィックマーケティングオペレーションズディレクター )と、ダイス・ナガオ氏(シニアインダストリアル・スタイリスト)による新車紹介
今回のパーティーのメインイベントは、グレッグ・ウィリス氏によるダークカスタムプロジェクトの背景と、日本市場向けの戦略車として期待される、FORTY-EIGHTとIRON883の発表だが、実はそれにもまして、日本人でありながらハーレーダビッドソン本社(ハーレーダビッドソンモーターカンパニー)で、製品の設計に携わるダイス・ナガオこと長尾大介氏の肉声を聞けるのが、僕は非常に楽しみだった。
ハーレーダビッドソンという米国の魂と言えるブランドの設計に重用される日本人。それはある意味ヨーロッパで、F1ならばフェラーリ、MotoGPならドゥカティのチームに向かい入れられることに近い名誉だと僕は思う。
ダイス氏は非常に流暢な英語で製品説明をしてくれたが、なぜか日本語によるプレゼンテーションもなく、ダイス自身による(日本人としてハーレーの設計を行うという、いわばオートバイ業界のメジャーにいることの)裏話なども聞くことはできなかったのは残念だった。
というか、今回のイベントは徹頭徹尾日本語ではなく英語のみで進行した、ちょっとクエスチョンマークが脳裏で踊るものだった。僕の周囲のメディア関係者は口々に「何言っているかわからないよな・・」と愚痴られていた。このあたりはどういう趣向の演出だったのだろうか・・・。
というより、ダイス、いや日本人 長尾大介を、世界で活躍する日本人の凱旋として、もう少しメディアに押し出してもよかったのではないか、と僕は思ったのだが、ハーレーダビッドソン側にもいろいろな思惑があるのだろう。
ともあれ、イベントは楽しかったし、展示されたカスタムハーレーにも見惚れた。アトラクションも楽しく興じた。BMWもいいけど、ハーレーはやっぱりいいぞ、という王者の貫禄はやはり健在だったと言えるだろう。なにしろカワサキLOVEの僕でさえ、IRON883をドラッグスタイルにカスタムしたらいくらくらいかかるかな、と頭の中でなんども計算してしまっていたほどだからだ。
FORTY-EIGHT、IRON883のスペックやスタイリングについては、下の記事をご覧ください。
番外編
舞台の袖で夢中の表情で眺めていたのは、ハーレー好きで有名な、お笑い芸人のスピードワゴンの井戸田潤さん。
STREETか、FORTY-EIGHT、あるいはIRON883に買い換えるご予定はあるのだろうか。