スクランブラーが提案する新しい世界観。その啓蒙活動の一環として企画された楽しいイベント
ドゥカティ ジャパンは、いままでのスーパースポーツのイメージから離れた、新しいライフスタイルの象徴的なオートバイとして、ドゥカティ・スクランブラーを発売している。
そのドゥカティ・スクランブラーの世界観は「ランド・オブ・ジョイ(Land of Joy)」。いままでのドゥカティが象徴してきたカルチャーとは明らかに異なる。それは、スピードでもスリルでもなく、オートバイのある暮らしの在り方だ。
そのスクランブラーの世界観を、従来のファンのみならず、新しく迎い入れる潜在的なファンにも共有するため、ドゥカティは、2015年8月29日、ツーリングイベント「The Land of Joy @ Zushi Surfers」を開催した。
逗子に集ったオートバイたち
SUP ( スタンドアップパドル)の体験
今回のイベントでは、スクランブラー原宿から大黒パーキングを経て、逗子のカフェ&レストランSurfersを目的地としたショートツーリングと、SurfersでのSUP ( スタンドアップパドルというサーフボードの上に乗りパドルで漕ぐ遊び)の体験、およびバーベキュー(BBQ)を楽しむというアクティビティが用意された。
SUPに参加した人たちは、口々に、「握力がなくなった」「もう筋肉痛だ」と話していた。見た目以上にハードなスポーツらしい。
バーベキューを楽しむ
今後も予定されるイベント
The Land of Joyは、今回だけでなく、今後も継続的に行われるという。
オートバイを、レースや峠などでの速さと紐づける文化から、犬や家族、海や街やファッションなどとリンクした、つまりはライフスタイルの一環として捉える風潮は、いまや世界的なトレンドだと思う。
日本メーカーがこの動きにやや鈍感であることは残念だが、このドゥカティ・スクランブラーもそうだし、Deus Ex Machinaのようなカスタムブランドもそう。海外勢を中心に、確実に新しい波がきている。
オートバイは若い頃に体験して、大人になったら卒業する。それが一昔前のあり方であり、若者の文化としてはありえても、ロングスパンのライフタイムホビーとして、大人の趣味としてモーターサイクルを考えるというコンセプトは、いままでは一般的ではなかった。
それがいま、女性や子供も含めて、ありとあらゆる世代がともに楽しむ、優れた趣味、正しい文化としてモーターサイクルを再評価する動きがでてきているのだ。
ドゥカティ・スクランブラーのThe Land of Joyはその動きの象徴の一つである。
ロレンスとしては、今後もこの動きをレポートし、サポートしていきたいと思う。