ナチスの隠し財産に絡む?盗まれた名画を巡る争い

ジョニー・デップ演じるチャーリー・モルデカイはインチキ美術商。
あくどい商売が祟って、数日以内に破産の危機に瀕していた。

そんなとき、彼にMI-5(英国機密諜報機関。国内の諜報活動を統括。海外を統括するのはMI-6=ジョームズ・ボンドが所属)の諜報員である大学時代の友人から、盗まれたゴヤの名画の行方を追うように依頼される。

報酬目当てに引き受けるチャーリーは、いきなり命を狙われる羽目になるが、盗まれた名画が、ただの絵画ではなく、とんでもないいわくつきの一枚であることを知る。なんと、ナチスの数百億ドルの隠し財産の口座番号が隠されているというのである。

画像: 盗まれたゴヤ www.mortdecai.jp

盗まれたゴヤ

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画像: 殺害された修復士 www.mortdecai.jp

殺害された修復士

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画像: 盗まれた絵画を追うMI-5 www.youtube.com

盗まれた絵画を追うMI-5

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ふざけているが、根は真面目な美術商を演じるジョニー・デップ

予告編と本編が異なる面白い点は、予告編ではちょび髭姿の悪徳美術商チャーリー・モルデカイが、インチキ臭さの象徴として”ちょび髭”を強調されていたのにたいして、モルデカイ一族の男たちは代々口ひげを生やす習慣があったのにもかかわらず、チャーリーは妻の反対があってずっと生やすことができなかった、というエピソードだ。

我慢に我慢を重ねてきたチャーリーだが、長期にわたって家を留守にしていた折についに口ひげをモノにする。しかし愛妻からは受け入れてもらえるわけもなく、キスもしてもらえないし、周囲からも完全に不評だ。

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画像: 口ひげに偏執的なこだわりをもつチャーリー・モルデカイ www.mortdecai.jp

口ひげに偏執的なこだわりをもつチャーリー・モルデカイ

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ジョニー・デップはこの愛すべきキャラクターを、いつもの通り嬉々として演じている。

愉快で軽妙な佳作

ストーリーはなかなかに凝っているし、配役もいい。
口ひげに拒否反応を示す愛妻役にはグウィネス・パルトロー。MI-5のエージェント役にはユアン・マクレガーだ。

悪女とは違うが、計算高くて嫉妬深い妻役を演じるグウィネス・パルトローははまり役だし、バカっぽい役をやらしたら天下一品のユアン・マクレガーも、いつもどおりの鮮やかな開けっぴろげな笑顔を見せてくれている。

ファミリーで見ても、恋人同士でみても十分楽しめる。良い映画だと思う。

ジョニー・デップ主演『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』 本予告

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ただ、肝心のジョニー・デップは、楽しく愉快な主人公を演じてはいるものの、僕の求めているジョニー・デップとは違う・・・・。(昔は好きな俳優といえばジョニー・デップと答えていたのに、最近は素直に名前を出せなくなってきたよ、ジョニー)
「ショコラ」や「ギルバート・グレイプ」、「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」「ブロウ」「パブリック・エネミーズ」(その他たくさん・・)のジョニーのような、繊細でセクシーで研ぎ澄まされた刃物のようなジョニー・デップを求めることはもはや無理なのか???

画像: こういうジョニーが見たい。 movies.yahoo.co.jp

こういうジョニーが見たい。

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コスプレよりも、ちょび髭よりも、あの熱っぽい瞳をまた見せて欲しいんだよ、ジョニー・・・

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