フランス「Delahaye(ドライエ)」の曲線が美しい『ドライエ 165』
こちらは「ドライエ 165」です。今はなきフランスの自動車メーカー「Delahaye」の車です。読み方は「ドライエ」以外にも、「デラヘ」や「デラヘイ」などがあるそうですが、今回は「ドライエ」に統一します。フランス語って国によって読み方が変わってくるのですね。
さて、こちらの「ドライエ 165」のことはみなさんご存知でしたか?ミニカーなどでも人気があるみたいなので、「ドライエ」という自動車メーカーとともに既に知っているという方も多いかと思います。ちなみに、私はお恥ずかしながら初めて知りました。もちろんかっこいいのですが、個人的には可愛いなとも思います。車高が低く、丸みを帯びたデザインがなんだか可愛らしくないですか?
トラックから高級車、レーシングカーへ。戦前の時代を彩った「ドライエ」
調べてみると、第二次世界大戦を機になくなってしまった自動車メーカーは思ったよりもたくさんあって驚きます。こちらの「ドライエ」もそんなメーカーのひとつです。創業者はエミール・ドライエ氏。創業当時は蒸気機関やポンプなどの機械製作を行っており、徐々にガソリンエンジンや自動車の開発を手掛けていったそうです。その後、レーシングドライバーでもあったジョルジュ・モラン氏との出会いから、本格的に自動車生産を始めました。初めはトラックを主としていましたが、高級車やレーシングカーも生産するようになり、戦前は結構人気があったようです。しかし、戦後の高級車に対する高税率などの影響もあり、「ドライエ」は姿を消してしまいました。
こちらの「ドライエ 165」は、レースでドイツに対抗するために造られた「145」の公道用モデルです。しかし、数台しか生産されていないため、今となってはかなり珍しいモデルなのだそう。
レースでも人気だった「ドライエ 135」シリーズ
また、ドライエの中で一番有名なのはこちらの「ドライエ 135」シリーズですね。1935年から1954年まで多くのボディ形状で生産され、レースでも人気だったそう。様々なモデルがありますが、やはり独特なデザインで素敵ですね。
オークション高価格ランキングに入るほどの名車「タイプ175S ロードスター」
そしてこちらの「タイプ175S ロードスター」は、オークションで約2億7000万円という値段で取引された車だそうです。当時はイギリスのマリリン・モンローことダイアナ・ドースさんが所有していたとか。それにしてもすごい値段ですね…。
ご紹介した「ドライエ」の車はいかがでしたか?現代では、あまりこういう曲線の美しい車ってないですよね。私は無知なのでデザインだけで言うと、こういう車は魅力的だなと思います。こんなオープンカーでデートなんて出来たら最高ですが、あまりに車がおしゃれなのでファッションに困ってしまいそうですね!