映画「クライアントリスト」でジェニファー・ラブ・ヒューイットが演じるサムは、「“天性の”魔性の女」であると思う。

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あらすじ

元テキサス州の美人コンテスト優勝者のサム(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)は、夫が怪我で働けなくなったため、3人の子供たちを養い、崩壊寸前の家計を支えなければならなかった。必死に仕事を探した末、彼女はマッサージパーラーでの仕事を見つけるが、その店は特別な顧客たちに性的サービスを行うことを知る。当初は拒否するが、選択肢のない彼女は結局そこで働くことを決意し、友人や夫に真実を隠して二重生活を始める。

誰もが目を奪われる美貌をもち、それを誇りに生きてきたサム。セレブな人生を歩み続けると信じて疑わなかった彼女だが、夫の怪我を転機に、思い描いていた未来とは裏腹の人生を歩むことになる。売春婦にまで堕ちた自らの状況を不服に思うものの、プライドの高いサムは弱音を一切吐かない。

はじめは家庭のためと割りきって懸命に働き、旦那が新しい職に就くまでのつもりだった彼女。しかし自分を女優のように扱ってくれるこの環境に、次第に快感を覚えるようになる。

女として恵まれた美貌を武器に稼ぎを得る充実感。三児の母でありながら、気がついたときにはこの生活から抜けられなくなっていた。

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周囲の女性も憧れを抱く

サムはとにかくモテまくる。店では、お客が常に彼女を待ち望んでいる。自分よりも先に働いていた先輩たちをすぐに追い抜かし、医者、弁護士、検事など社会的地位が高いとされる大物たちを次々と自分の顧客(=クライアント)にしてしまう。その実力に、同じ店で働く女性たちは興味を示さないわけがない。サービス中どんなテクニックを使っているのかと、マジックミラー越しに覗き見するほど興味津々だ。

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彼女が使ったテクニックとは…

どんなにスタイルが良く、美しい容姿であっても、男性というのは外見だけでは満たされず、いずれ飽きがきてしまうもの。
しかし、多くの男性たちが彼女を喜ばせたいと夢中になるのには理由があった。

「記憶力」と「sex」

サムは観察力、洞察力が非常に優れている上に、人並み外れて記憶力が良い。何十人もの顧客を抱える中、一人一人の生活背景までしっかりと覚えている。さりげなく顧客の好きなものの話をしたり、相手の心情に合わせたサービスをするなどの行動ができるのが、彼女の強みである。

サムの店に通っていた旦那を持つ女性陣が、テクニックを学びに彼女の家に押しかけるラストシーンも印象的。それだけ、彼女には女としての武器があるのだ。男性客にとってサムは、自分のことを理解してくれて、安心と信頼を委ねることができる存在。男性の本能をくすぐるこの行動が、彼女に惹きつけられる大きな理由なのではないだろうか。

傍目から見れば、堕落の人生に映るかもしれない。しかし生まれ持った美貌と記憶力という才能を最大に生かすことができたこの仕事は、少なくとも彼女にとって天職だったに違いない。どこで学ぶでもなく自然に男性の信頼を獲得し、心を掴むことができる彼女。まさに「“天性の”魔性の女」と言えるだろう。

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