日本に爆発的なスポーツカーブームが訪れた1970年代。
子供から大人まであらゆる人々がフェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーに夢中になりました。このブーム、一体どこから起きたのでしょうか?
それは、漫画「サーキットの狼」です!
日本では、かつて1974年から1978年にかけて、池沢さとしの漫画『サーキットの狼』などの影響で、スーパーカーの爆発的なブームが起きた。スーパーカーは一般大衆には入手が困難なことから、特に自動車が好きな人達から見ると羨望の的となった。当時のブームにおいて知名度を得たスーパーカー群は、21世紀初頭の現在でも根強い人気がある。
そう、日本のスーパーカーブームは、少年ジャンプで連載された「サーキットの狼」という漫画が火付け役となって訪れたのです!その当時少年だった皆さん、スーパーカー消しゴムを覚えていらっしゃいますか??
主人公のロータス・ヨーロッパと勝負するスーパーカー達
「サーキットの狼」をご存知ない方へ、内容を簡単にご紹介すると‥
『サーキットの狼』(サーキットのおおかみ)は、漫画家の池沢さとしが1975年(昭和50年)から1979年(昭和54年)にかけて「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載した漫画作品。続編に『サーキットの狼II モデナの剣』、『21世紀の狼』がある。実写映画が1977年に製作・公開された。
愛車ロータス・ヨーロッパを駆る主人公の風吹裕矢が、一匹狼の走り屋から始まり公道やサーキットを舞台にライバル達との競争を繰り広げ、プロレーサーへと成長していく物語である。ライバルとしてポルシェやフェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、日産・フェアレディZ、シボレー・コルベット、トヨタ・2000GTなど、世界中の著名なスポーツカーが多数、劇中に登場。いわゆるスーパーカーブームの火付け役となった。
単行本の発行部数は1977年時点で1100万部を突破している
主人公の風吹裕矢はコーナリングを得意としており、「コーナリングの魔術師」と呼ばれています。フェラーリやランボルギーニなど圧倒的な速さを誇るスーパーカー達に、多彩なドライビングテクニックを用いて勝利します。勝負に勝つたびに、愛車のロータスにはトランク部分に☆マークが刻まれていきます。後に亡くなった勝負相手の愛車であるフェラーリ・ディーノを受け継ぎますが、やはり風吹裕矢=ロータス・ヨーロッパといえるでしょう。
買ったばかりのディアブロの窓に‥
作者の池沢さとし氏は、当時車好きの人々にとっては神様のような存在だったそうです。
とある場でたまたま池沢さとし氏に遭遇した「サーキットの狼」ファンの男性。大興奮し、なんと買ったばかりのランボルギーニ、ディアブロの窓に主人公の簡単な絵と池沢氏のサインを書いてもらったそうな。
友人が実際にその場面を見ていたそうなのですが、その話を聞いた時「うそでしょ〜?」と思い信じていなかった私。しかしネットで見つけてしまいました‥。
窓ではないけれど、ディアブロだ‥。こちらは大黒サービスエリアで見かけられたそうです。もしかして、このオーナーさんかな?
なんにせよ「サーキットの狼」が日本中を熱狂させ、スーパーカーブームを巻き起こした漫画ということが良くわかりますね!
ちなみに私は1984年生まれですが、1970年代に日本でスーパーカーブームが起きたということも、「サーキットの狼」も知りませんでした。(お恥ずかしい)。
茨城県には「池沢早人師・サーキットの狼ミュージアム」もありますので、近い内に華麗なドラテクを使いながら、茨城県まで行ってこようと思います!