画像: Ⓒ andresdavid90 free-photos.gatag.net

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「スローセックス」をご存知だろうか。
知らない男性はよく勉強するべきである。AVなんぞ参考にしている場合ではない。というか、AV男優の真似をする男性ほど鬱陶しいものはない。優しい女性たちは「お前、AV男優かよ!」とツッコミを入れたいところをぐっとこらえ、頭の中とは正反対の切ない喘ぎ声を捻出しているのだ。それに気付かず調子に乗って勢いを強める男性には殺意すら覚える。AV男優の真似をする男の悪口はあと1万字ほど書ける気がするが、キリがないし本気で腹が立ってくるのでやめておく。

スローセックスの目的は、射精ではない

画像: Ⓒ Romain Toornier free-photos.gatag.net

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スローセックスとは、簡単にいえばゆっくりと時間をかけて、お互いをいとおしみ、いたわりながら楽しむセックスのこと。スローセックスの目的は射精やオルガニズムではなくて、愛を確認すること。
スローセックスは、イタリアでスローフード運動が活発になった時期に「セックスもゆっくりと」と提唱されたことが始まりという説がある。日本で広く知られるようになったのは、セックスセラピストであるアダム徳永氏の著書『スローセックス実践入門――真実の愛を育むために』がベストセラーになった辺りからだろうか。

アダム徳永氏によるスローセックスの定義

まずは定義。

1.セックスは神様からの最高のプレゼントであり、崇高で尊厳ある行為。それを実践するもの
2.愛と性エネルギーを交流させ、人生に喜びと幸福をもたらすもの
3.セックスは男女の究極的な芸術表現。豊な感性を育み感受性を育てるもの
4.最高のエクスタシーを体感し、最高の喜びを共有し合うもの
5.前戯15分・交接5分のセックス、欲望の処理を目的としたセックス、相手を無視した自分勝手なセックス、これらを「ジャンクセックス」と呼び、その対極をなすもの
6.感じているふり・イッたふりなど一切しなくていい、ただ快感に酔いしれる行為
7.イクことは結果でしかない。イクこと・イカせることを目的とせず、セックスの行為そのものを、時間を忘れて満喫するもの
8.正しい性知識を学び、そのテクニックをマスターしてはじめて実現できるもの

続いてアダムタッチ。

アダム徳永が推奨する、手を使った全身愛撫法。スローセックスの根幹をなすフィンガーテクニック。女性を感じさせながら、同時に感じやすい体へと劇的に変化させる効能が最大の特徴。まず、手のひらを肌から2センチ浮かせた位置から、5本の指先だけを肌の上にそっと置く。これが手の形の基本フォーム。愛撫でのポイントは、指先が皮膚に触れるか触れないかの絶妙で繊細なタッチ圧。基本フォームとタッチ圧をキープしたまま、サクラの落ちそうな“秒速5センチ”のゆったりしたスピードで、部位に対して楕円形を描くように手を動かすのが基本動作となる。既存のセックスにおける、一般男性の強く早い刺激とは逆に、「優しくゆったり」した刺激こそ、物理的刺激を性的快感に変換していく女性の脳の機能に理想的な愛撫であると説く

なるほど。「優しくゆったり」した刺激が重要なのは確かにそうなのだけど、個人的にスローセックスにアダムタッチはいらない。(あってもいいけど)。スローセックスは、「相手への愛を全身で伝え合い、その行為をおだやかに、深く楽しむ」ということだと思う。ハードスパンキングで愛されていると感じる女性は少数派だし、愛おしそうに頭を撫でてもらう方が女性は嬉しいのではないだろうか。

何度も繰り返すが、「射精」ではなく「愛を伝える」ことを目的とせよ

画像: Ⓒ Javi free-photos.gatag.net

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さて、重要なことなので何度も繰り返すが、スローセックスの目的は射精ではなくて、愛を伝えること。とにかく最初から最後まで、愛を伝えることを目的として行為を営めば、それは自動的にスローセックスになる。もちろん毎回スローセックスをする必要はない。時には野獣のようになり、時には跳ね馬のようになり、様々なセックスをするからこそ、スローセックスの幸福度が増す。イメージがわかない方は、洋画(アクション系に多い)を思い浮かべてほしい。たいていマッチョな男と美しい女のスローセックス導入部がある。あとは、ちゃんと心から愛し合っている人を相手にセックスすること。気持ちがない相手とスローセックスに励んでも絶対にうまくいかないので、要注意!

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