ロレンスで記事を書くのは、これが最初である。私(楠)は今後、クルマに関する記事や、男女の様々な関係の有り様をコラムにしていくことになる。以後、お見知り置きをお願いします。

さて、今回私が紹介するのは、INETERMECCANICAというカナダ企業だ。
最初のポルシェブランド、1950-60年代の名車 ポルシェ356 を完璧に再現し、現代の安全基準をパスできる信頼性を与えたレプリカマシンを作り続けている、面白い企業である。

画像: 左はポルシェ356ロードスター、右はポルシェ356スピードスターのレプリカ www.intermeccanica.co.jp

左はポルシェ356ロードスター、右はポルシェ356スピードスターのレプリカ

www.intermeccanica.co.jp

インターメカニカ社、そのルーツを現代に黄泉がえさせるべき、カナダはバンクバーの地においてレプリカモデルを製作する。しかしその歴史は古く、1959年にイタリア、トレノで同社を設立。フォードV8エンジンを載せ、独特なスポーツカーを製作。その後1975年より6年間のロサンゼルスの時代を経て1982年より現在の地にいたる。
 
生産は完全なオーダーメイド制、エンジンもリビルト品ではなく新品のVW製を搭載し、チューンアップモデルも選ぶことができる。ヒストリックカーでありながらも、新車として現代のロードにマッチした快適なドライビングが楽しめる(原文ママ)

日本でも最近、往年の名車であるトヨタ2000GTやフェアレディZのレプリカを作る企業が現れているそうだが、このINTERMECCANICA社は気合の入り方が一味違う。

ポルシェ356というのは、1948年から1965年の間作られた、”最初の”ポルシェブランドのスポーツカー。のちの911の前身となったクルマであり、そのデザインを含むクルマ作りの文法(2座席で小型軽量のオープン型スポーツカー)は今のボクスターに継承されていると言える。
ポルシェ好きといえば大抵は911好きのことを指すが、この356を欲しがるエンスー的なファンもまた多い。

中古でも買おうと思えば、相当に難しい。
やはり1,000万円前後か、程度によってはそれ以上の金額を覚悟しなければならないし、それ以上にタマ数が少ない上に持ち主はなかなか売らないので、市場に本物が出てくることは少ないだろう。

だから世界中でレプリカが作られ、それが普通に356として(もちろんレプリカとは明記するだろうが)流通しているのが現状だ。
そうしたレプリカの中でも、このINTERMECCANICA社のレプリカは、出色のできだし、なにしろレプリカメーカーとしてすでに創業50年以上というところが安心できる所以だ。

余談だが、私がたまに寄る南麻布のバー ENGINE に、たまに356の実車が置いてあることがある(古い911と、たまに入れ替わる)。興味がある人はぜひ観にいって欲しい。実に優美で、華奢なスポーツカーを眺めながら飲む酒は格別だろうと思う。

画像: www.gallerybob.co.jp

www.gallerybob.co.jp

ポルシェ356 (Porsche 356 、ポルシェさんごうろく) とは、ドイツの自動車メーカーであるポルシェが1948年から製造を開始したスポーツカーであり、製品名にポルシェの名を冠した初の自動車である。
高性能と居住性、実用性の3つを高度に満たした小型スポーツカーであり、第二次世界大戦後の小型スポーツカーの分野における一つの指標となった。

INTERMECCANICA社の356レプリカのスペックは以下の通りだ。

乗員定員:2名
エンジン:フォルクスワーゲン製BA型
形式:空冷水平対向4気筒OHV 
排気量:1600cc
最高出力:80hp/4400rpm
最大トルク:11.3kgm/3000rpm

エンジンを1800ccあたりまでボアアップしたり、足回りや内装をアップグレードすることも可能だ。標準価格は、諸費用含まない車両価格で 6,950,000円。安くはない、というか、ボクスターの新古車が買えてしまう金額だから、ちょっと悩むかもしれない。なにしろ同じ金額でボクスターを買えば、この356レプリカとは異次元のスポーツ走行が楽しめるからだ。エンジンパワーを始め、性能を考えるなら、このレプリカは安全性・信頼性こそ担保されたものの、一世代も二世代も前の、クラシックカーのそれと変わらない。

ただ、ボクスターであれば、どこででも見かけるが、この356レプリカで女性を迎えに行けば、注目度は間違いなく圧勝できるだろう。

あなたが25歳なら、見かけと体力で勝負ができるだろうが、35歳も超えれば、年齢を重ねたが故のエピソードやストーリーによるプレミアムが必要だろう。それはもちろん社会的な肩書きであったり、金銭的な裕福さであったり、重ねた人生経験による精神的な余裕であるだろう。
つまり、同じお金を出して、”今”のスポーツカーを買うのではなく、”かつて”の名車の輝きを借りるという選択肢は、十分に有り、と思うのだが、いかがだろうか?

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