たったいま開催されている大阪モーターサイクルショウと3月27日(金)より開催される東京モーターサイクルショウ。バイクファンが毎年楽しみにしているこのイベントには各メーカーから話題のマシンが展示されます。ホンダからは公道を走るMotoGPマシンと早くから期待されていた「RC213V-S」といったスーパーマシンも見ることができますが、今回のモーターショウで意外と注目を集めているのは「CRF250 ラリー」ではないでしょうか。
オン・オフモデルとして定評のある「CRF250L」をベースに、ダカールラリーマシンをイメージしてモディファイされた「CRF250 ラリー」は、これまで大型バイクで世界的に人気が高いアドベンチャースタイルを、単に250ccクラスに持ち込んだというだけではない魅力を持っているのではないでしょうか。
かつてホンダは1982年に「XL250R パリ・ダカール」というモデルを発売しましたが、この当時、人気があったアドベンチャーラリーのパリ・ダカールラリーの出場車をイメージしたこのマシンは、XL250Rのガソリンタンクをビッグタンクに変更しただけといったものでした。それでもこのパリ・ダカールは250ccには不釣り合いなほど大きなガソリンタンクとその航続距離の長さでツーリングマシンとして人気がありました。
今回ベールを脱いだ「CRF250 ラリー」はアフリカから南アメリカへと舞台を移したダカールラリーで活躍する「CRF450 RALLY」そのままのスタイリングで登場しました。大型のウィンドスクリーンとボディを包み込むフェアリングはとてもスタイリッシュです。オフ車のカテゴライズながら、オンロード走行性能も高いCRF250Lからモディファイされたこのラリーは、ツーリングマシンとして最適な1台となるのではないでしょうか。オフロードファンのみならず気になるこのマシンを、モーターサイクルショウでいち早くチェックしたいですね。