トラクションとは・・?

簡単にいえば、「発進・加速を行う際にタイヤへと伝わる駆動力」のことであり、オートバイを前に進めるためのパワーのことを指す。このパワーをロスすることなくうまく使うことを、”トラクションを掛ける”といい、逆にロスが多くうまく使い切れていない(ということは、タイヤを空転させてしまう)ことを、”トラクションが掛からない”という。

バイクを効率よく(速く、燃費よく、安全に)走らせるためには、いかにトラクションをうまく掛けていくかが勝負になる。

画像: トラクションをうまくかけないとコーナー出口で加速しない http://carcle.jp/UserBlogComment.aspx?UserID=820&ArticleNo=105

トラクションをうまくかけないとコーナー出口で加速しない

http://carcle.jp/UserBlogComment.aspx?UserID=820&ArticleNo=105

トラクションとは荷重の置き方でもある。大抵の(二輪駆動ではない)バイクは後輪駆動だ。だから発信や加速時に後輪に荷重をかけることによって、駆動力をそのままタイヤから路面に伝えることになる。(しかもその接地面たるや、わずか名刺1枚ほどの面積しかない)

トラクションの掛け方を意識して生きる

このトラクションの掛け方、という考え方は、何もクルマやバイクだけではなく、ビジネスや勉学等の現場にも応用できるものだ。
なぜなら物事を首尾よく進めていくために行ういっさいの努力や工夫を、いかに効率的に実行していくかが、それらのキモであるからだ。自分が行うすべての行動を、結果にひもづけていくために、どうトラクションを掛けていくか、という考え方をすることになる。

例えば、カラダを鍛える、という目標と立てたとしよう。単にスーツが似合うカラダにしようと思えば、肩と胸板を厚く大きくするトレーニングと、腹筋周りを絞るトレーニングを中心にしていくことが早道になる。 仮に握力を鍛えたり脚を太くしても目的にはあまり沿わないからだ。
僕の筋肉すごいだろ!と可愛い女の子に自慢するのは腕や胸であって、太ももをわざわざ見せたりはしないだろう?

つまり、努力を効果に結びつけるために”トラクションを掛ける”ためには、目的が何かをはっきりと意識する必要がある。そのうえで効率的な方法を考える。何か目標を持って行動を起こすのであれば、必ずその行動にトラクションが掛かっているかを考えるべきなのである。

目標に即して、努力する

日々の自分の生活の中で、目的を持って生きているのであれば、その行動がロスなく目的遂行に向けて使われているかを=トラクションが掛かっているかどうかを、常に意識するべきだろう。

もちろん無駄のない人生はつまらない、多少の道草や無駄はあってもいい。しかし、思ったより人生は短く、時間はいくらあっても足りない。掛けた労力が効率よく目的に結びつくのであれば、余暇を楽しむ時間だってできるというものだ。

逆に言えば、トラクションをうまく掛けることができるライダーは誰よりも速く走れるし、燃費だっておさえられるし、安全にも走れる。同じように、人生においてトラクションをうまく掛けていくコツが分かれば、より楽しく有意義に生きられるというものだ。

「努力してます」「がんばっています」と言うのは簡単だ。

しかし、問題はその労力(トラクション)が成果(加速)につながっているかどうかだろう。エンジンの駆動力をタイヤを通じて路面に正確に伝えることでバイクは加速する。アイデアを実現するための努力を、いかに効率よく成果につなげていくか。そこが大事なはずだ。

うまくトラクションがかかっていないのであれば、成果は出ない。それならば、いかなる努力も無駄に終わってしまう。燃費悪すぎ、ということになるだろう。

世界は単純にできているが、僕たちは単純に考えられない、行動できない

少し前に、日本でも人気の韓流ガールズグループの少女時代が楽曲「GENIE」の中で、”世界は意外にも単純にできている”と歌っていた(笑)。

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世の中の原理や仕組みは本当に、単純な構造のフラクタルだと思う。問題は物事を必要以上に複雑に考えてしまったり、もしくは理解しようとせず、ちゃんと考えないままに行動してしまう我々の側にあるのではないか。

自分のタスクに対して、ちゃんとトラクションが掛かっているのか?と日々自問自答するだけでも、成果に向けて大きな違いがでるはずだ。

イワシの頭も信心から、というが、バイク乗りは、自分では立ってもいられないようなか弱い?乗り物にまたがって、鉄で囲われたクルマと同じくらいの(時としてそれ以上の)速度で公道を走り回っている。寒空にバイクを飛ばす姿は、乗らない人からみれば常軌を逸しているように見えるかもしれないが(笑)、そこには一つの人生があり、その経験・体験から、さまざまなレッスンを受けている。

バイクに乗ることで、バイクを降りた時の生き方にまで影響するなにがしらの知恵やヒントを得ていることだってあるのだ。

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