ロックミュージシャンの吉川晃司さんが、バイクの練習中に転倒して骨折したらしい。
駐車場かどこかを借りて走っていたとのことなので、さほどのスピードでもなく、あるいは立ちゴケしたのかもしれない。


楽しさと引き換えのリスクを軽減するために

ロレンスでは、バイクの楽しさや、バイクを軸としたライフスタイルを推奨していくことから、ポジティブなニュースやコンテンツ作りにフォーカスしている。だから事故や意味のない暴走行為などをここで伝えるようなことは、ほぼないのだけど、大人が安全を期した環境で乗っていても、時として事故、そして怪我するようなことを完全に防ぐことはできない。だから結局、どこかヤバい乗り物だってことは否定できない。ただ楽しいからといって、安全だからなんの心配もいらない、とにかく気持ちいいから乗るべきだ、と扇動するようなことはするべきではない、と改めて思う。


画像: オートバイはスポーツだ。勉強と練習を忘れないようにしよう。

出典:http://altoids-surf.com/wordpress/altoidstakuro/2013/05/01/deus-ex-machina-2/deus1/

しかしながら、危険度、何かあったときのダメージの大きさでいえば、サーフィンや乗馬、あるいはパラグライダーのような競技だって同じようなものだ。多少の危険と引き換えにエキサイティングでスリリングな”遊び”である。
だから間違えてはいけないのが、オートバイに乗るということは、スポーツをすることと同じだということだ。スポーツを楽しむには、練習しなければならないし、いろいろと学習しなければならない。教習所で習うことはオートバイの運転の仕方であって、正しく楽しむための勉強は、免許を手にしてから自分自身でしなければならない。

その努力を惜しむのであれば、真にオートバイを楽しむ資格がない、と僕は思う。


バイク乗りはスポーツマンであれ。

日本ではあまりないが、ハワイあたりでサーフィンをすれば、サメに襲われることはよくあるらしい。俳優ハリソン・フォードは趣味である自家用機の運転で着陸に失敗して大怪我をした。本当に楽しいことにはリスクはつきものだ。
(ちなみに、昨今の起業ブームで、うっかりベンチャーに飛び込んだ若者にはくれぐれも言っておきたいが、スタートアップそのものがバイクなんて比べ物にならないリスキーな挑戦なんだよ)

100%リスクを避ける方法なんてない。
だけど、リスクを減らして、コントロールすることはできる。

それが勉強だ。練習だ。

バイクに乗るということは、大人の遊びである。少々お金がかかる趣味である。
遊びだからこそ、真剣にならなければならない。単なる暇つぶしというなら、避けたほうがいい。その楽しさを極めたいなら、努力を必要とする。それはスポーツと同じなのである。

ロレンスは、オートバイのある生活を提唱し、オートバイを中心として世界観を広げ、ライフスタイルを広げることを推奨するWebマガジンだ。既存のすべてのバイクメディアが、安全で楽しいバイクライフを誰もが過ごせることを願ってコンテンツを作っているのと同じ思いで、楽しくて愉快なコンテンツを提供し続けたい。この世界の楽しさを伝え、楽しみを広げるための勉強のきっかけを作る。それがバイクメディアとして正しい姿勢だと思う。

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