東京はだんだん日差しが暖かくなり、春の訪れが感じられるようになりましたね。しかし北国の方々はまだまだ雪に囲まれて冬の寒さに凍えているのでしょう。ともあれ、モーターサイクリストの多くは「雪が降ったり、路面が凍ったり、走ると寒いから冬はキライ」なのでは? しかし、冬の季節こそハイシーズン、というモータースポーツもこの世の中には存在するのです。
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それは「アイス・スピードウェイ」という競技です。ルールは一般的なトラックレーシング同様、オーバルトラックを反時計回りに周回してスピードを競うもの。しかし「アイス」と名乗るだけあって、路面は平滑な「氷」なのです! その歴史はけっこう古く、欧州を舞台とするグランプリ戦は1959年から今日まで続いています。世界選手権は個人(1966年〜)とチーム(1979年〜)に授与されてますが、歴史を見ると圧倒的に旧ソ連・ロシアが強いです。そのほかスェーデン、フィンランド、ドイツ、オーストリア、チェコ、スイス、英国などの各国がアイス・スピードウェイに参加していますが、やはり比較的寒い地方が中心ですね。
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アイス・スピードウェイに使用される車両はスピードウェイ用に準じるもので、チェコのヤワが人気です。排気量は500cc単気筒。ちなみに一般的なスピードウェイ用エンジンは、高圧縮比化が可能なメタノール燃料を使用することで80馬力!以上を発生させています。ガソリンエンジンでは不可能な、ものすごいパワーです。
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そんな強大なパワーを氷の路面に伝達するため、前後のタイヤには無数のスパイクが埋め込まれています。スパイクの本数はレギュレーションで規定されていますが、このスパイクセッティングも勝敗を左右する重要なファクターです。もちろん、トゲトゲのこんな恐ろしいシロモノが車両の前後で高速回転していますので、タイヤを大きく覆うガード型フェンダーが装着されております(転倒して踏まれたら・・・ゾっとします)。
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スピードウェイ競技自体、日本ではまったくポピュラーではないので、より特殊なカテゴリーであるアイス・スピードウェイを観戦するには、欧州の寒い地域に飛んで行かないとダメです。残念?ですけど、私たち日本人はストーブで温まりながらYouTube動画を見るしかないですね。マルク・マルケスもびっくり!?の脅威のバンク角とスリリングな駆け引きを楽しんでください。
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