これはロレンスの記者でもある宮崎健太郎氏による雑誌「GQ」の記事です。写真家・峰竜也氏によるモノクロームの一葉(写真上)と宮崎氏の短いとも言えるテキスト。ボクはこの記事にグッときてしまいました。
息づくように走るバイクと対話する
ここで描かれるヴィンティッジ・カフェレーサー「トライトン」ほどではないかも知れませんが、ライダーは跨がるバイクと常に語り合いながら走っているのではないでしょうか。過ぎ行く風景はもちろんのこと、何気なく見るタコメーターとスピードメーター、アクセルを捻った時のエンジン音、路面の振動を伝えるサスペンションとタイヤ。まるで息づいているようなバイクと対話しながらライダーは走っているのです。
バイクと孤独を共有する旅に出る
バイクは仲間と一緒に走るのも楽しいし、見知らぬツーリング先で出会ったバイク乗りと意気投合することも少なくないでしょう。ですがひとたび走り出してバイクと対話するという意味においては誰でもひとりです。バイクはこの「孤独を愉しむという贅沢」を与えてくれる存在なのですね。
あなたのバイクはいまも駐車場でひとり辛抱強く乗ってくれる時を待っています。次の休日は、そのバイクと孤独を共有する旅に出てみませんか。旅と言っても大げさなものでなくていい。バイクと語り合う気持ちさえあれば、きっとあなたに至高のひと時を感じさせてくれるはずです。
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