写真を見ればわかる。
実に20年以上前の僕だ。

デジカメはあったが、30万画素程度、かつデータを保全するメディアも貧弱だから、残ってはいない。この写真は銀塩の写真をiPhoneのカメラで撮ったものだ。
当時出来たばかりのKLタワーを背に、ガーゴイルのサングラスをかけて、ちょっぴり粋がっているのが微笑ましいだろう?

画像: 思えば遠くに来たもんだ。クアラルンプールで時速◯◯◯km出した若き日のドヤ顔〜ご挨拶に代えて。

カワサキ党を貫いたマレーシア時代

乗っているのはカワサキのZZ-R1100、当時世界最速のバイクだ。フルスケールのメーターは当時でも320km/hだった。僕にとっては4台目、マレーシアでは初めて乗ったバイクだったが、あまり路面状態が良くなかった当時のKLでは、よく道路に空いた穴につっこみそうになったり、停車したときにたまたま足がそんな穴にはまってしまって、立ちゴケしそうになったりなどのトラブルがあって、1年ちょっと乗っただけで、同じカワサキのZephyr1100に乗り換えてしまった。
実はその1100ccのZephyrも、なんだかんだやはりでかくて、そのあと近所の白人と、彼が乗っていたZephyr750と等価交換するという面白い経験につながるのだが、まあ、とにかく炎天とスコールのマレーシアでも僕はバイク乗りであり続けていたのだ。えっへん。

気合の入ったバイク乗りに復帰した2014年夏


日本に帰国してからだいぶ経つが、スズキのビッグスクーター スカイウェイブ400に乗ったり、ハーレースポーツスターXL1200に乗ったりと、それなりにバイク生活は続けていたものの、2010年からはベスパ(200ccで、知る人ぞ知る、工藤ちゃんベスパだった。このあたりはまたおいおいと書きます)で、若干軟弱なバイク乗りになっていた。

それが去年、つまり2014年の夏の終わりに、再び大型バイクに復帰して、いまや他のすべての趣味を忘れるくらいに没頭している。もはや、バイクを降りることは、死ぬまでないだろうとさえ思うほどのはまり方だ。(いや、もちろん仕事は仕事で無我夢中でやっているw)

実はこのロレンスの編集長である二上さんは、僕にとってバイク生活に戻るきっかけを作ってくださった”恩人”の一人である。その二上さんとともに、大好きなバイクに関するメディアを立ち上げられるなんて、こんな幸せなことはないというものだ。

僕はバイク乗りであるが、大型バイクからしばらく離れていたこともあるし、(海外生活を経てなお)バイクを乗りつづけることの面倒くささをよく知っている。そして、バイクに関心がない若者の気分も十分に分かる。
二上さんとロレンスというWebマガジンを作り上げていくにあたり、僕はバイクにはまだ触れたことがないような若者、それも女性を含むさまざまな世代へと、オートバイとともに生きることの楽しさや、オートバイを軸とした多彩なカルチャーにはまる、実に刺激的な快感をシェアする試みをしたいと思っている。


ようこそ、ロレンスへ。
基本的には一人で乗るしかない、不自由な乗り物だからこそ、後ろに乗ってくれる素敵なパートナーや、並走してくれる仲間たちを大切に想う。そういう気分を皆さんと、少しずつでいいから共有していきたい。

ふたたび。ようこそ、ロレンスへ。

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