車検に出す前に少しでも触れておこうと、小刻みな時間をまとめてはZIIにまたがっている。
徐々にカラダになじんできている気がするが、本当のところはどうだろうw
750ccという排気量は、最近のバイク事情ではミドルクラスに入ってしまう。僕が子供の頃はメーカーの自主規制で、国内市場では最大排気量だった750だが(誰もがナナハンと敬意を込めて呼んだものだ)、いまの若い子たちには中途半端なサイズに映るかもしれない。
400cc以上を大型免許とする免許制度は変わらないが、メーカーやメディアは、500 -900cc までをミドルクラスとして、1000cc以上のリッターバイクをクラスを分けて考えているし、乗り方や楽しみ方の提案を切り分けているようだ。
たまたま家を出てすぐの交差点で、これまた旧車の代表であるロータス・ヨーロッパ(『サーキットの狼』というコミックの主人公の愛車だったといえば、分かる人には分かる?)とすれ違ったのだが、同じ70年代のモデルとはいえ、車の方はやはりデザインにしても質感にしても、希少車であることが誰の目にも分かるような気がする。
バイクは、やはり本当に好きな人にしか価値が分からない趣味性が強い製品だと思う。ZIIにしても、キレイなバイクだと思ってくれる人は多いかもだが、今のバイクとそれほど大きな見た目の違いがないので、それほど古いとも新しいとも分からないかもしれない。友人がバイクに乗ることは自分の内面との対話、と言っていたが、乗っていないときでさえ、そういうものなのかも。自分だけは分かってあげたい。愛してあげたい。夢中になって溺れたい。そういう対象だからこそ、のめり込めるのだろう。