ザ・ロック様ことドウェイン・ジョンソン主演のパニックアクション映画。
遺伝子改良されたゴリラ、狼、ワニが巨大な怪物になって街を破壊していく。マッチョな霊長類研究者オコイエ(ドウェイン・ジョンソン)は科学者ケイト(ナオミ・ハリス)とともに巨獣化した彼らをストップしようと奮闘するが・・・。

禁止されたはずの過度な遺伝子改良実験の失敗が、巨獣を生む・・

難病を癒すことを目的に、さまざまな生物の遺伝子を掛け合わせたワクチンを軍事利用しようとする陰謀が進んでいた。しかし、不慮の事故により遺伝子実験は失敗し、図らずも3頭の動物(狼、ゴリラ、ワニ)を巨獣化してしまう。
巨大化しただけでなく、恐るべき凶暴性を発揮する巨獣たちは、何かに導かれるようにシカゴに向かい、街を破壊していく。警察や軍隊が彼らの侵攻を阻もうと立ちふさがるが、相手にならずいたずらに被害が広がっていく一方・・。

そんななか、巨獣化した3頭の1頭であるゴリラのジョージを保護区で管理していた霊長類研究者のオコイエは、初期の遺伝子実験に参画していたという科学者ケイトの助けを得て、ジョージを救おうと、巨獣たちを追いかける。
巨獣化する前のジョージは心優しく、オコイエと意思の疎通ができるほど賢いゴリラだった。果たしてオコイエたちは巨獣化したジョージを元の優しいゴリラに戻すことはできるのか。そして街をはかしし続ける狼とワニを止めることはできるのか・・・

勢いとパワーで一気に物語を進めていく、王道のパニックアクション!

心優しいゴリラのジョージが・・・

wwws.warnerbros.co.jp

巨大化・凶暴化して街を破壊

wwws.warnerbros.co.jp

必死に止めようとするオコイエ

wwws.warnerbros.co.jp

ストーリーや辻褄は後回し。とにかく”巨獣たちの大乱闘”と、彼らの足元で必死に走るマッチョの姿を楽しむべし!

本作のストーリーは非常にシンプル。
人類を救うはずの遺伝子実験は金儲けのために軍用化へと方向転換されるも、不慮の事故で失敗する。その余波で巨獣化した動物たちが街を破壊する。軍は核ミサイルを使ってでも事態を鎮圧しようとするが、米国内での核使用をやめさせようとする心あるヒーローたちが奮闘する・・・。

まあ、よくあるストーリーだ。

しかし、巨獣化した動物たちが街を破壊し、軍隊を蹴散らしていく様はまさに爽快。人類側の視点でみれば絶望の一言だが、客観的に見れば日頃のストレスや鬱憤を一気に晴らす、カタルシスを感じさせてくれるモノ凄い映像を楽しめる。

普段なら無敵の戦いぶりを見せてくれるはずの筋肉ヒーローのドウェイン・ジョンソンだが、今回の巨獣たちの傍若無人な暴れっぷりの前になすすべないし、巨獣たちの足元をアサルトライフルや小型バズーカを抱えてちょこちょこ走り回る姿は、ちょっと可笑しくて、思わず笑ってしまう。

さらに、物語の序盤で(本作のプロットを支える重要なシーンだが)ドウェイン演じるオコイエと、ゴリラのジョージが手話で会話するシーンは、実にユーモラスかつ感動的。こんな風に動物とコミュニケーションできたらどんなに素晴らしいだろう、と思わずにいられない。

映画はやっぱりこういうふうに、速力に巻き込んでもらって、最後まで一気に加速してくれるようなエンターテインメントであってほしい。見終わった時には爽快感と充足感、そしてホッとすると同時にいくばくかの幸福を味わえる。本作はそういう理想的な一本。
家族とでも恋人とでも、あるいは一人で観ても、十二分に満足できる、オススメの作品だ。

映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』本予告【HD】2018年5月18日(金)公開

www.youtube.com