いよいよはじまる2017年のMotoGP! 現地時間日曜日の決勝レースを制したのは、昨年度王者のマルク・マルケス(ホンダ)か? それともシーズンオフテストで絶好調だった、今季ヤマハ新加入のマーベリック・ビニャーレスか? はたまた、スーパースターのバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)か? 開幕戦の舞台は、カタールでした!

雨に翻弄されたスケジュール

かなり前から、天気予報で週末のカタールは悪天候になると報じられており、開幕戦から雨のレースか・・・と多くのファンが心配しておりました。金曜日のフリープラクティス終了時点で、総合首位のタイムを出したのは、スズキからヤマハへ加入したM.ビニャーレス。移籍初年度で、MotoGP王者になるのでは・・・? と予想する関係者が多いくらい、彼とヤマハYZR-M1のマッチングが絶好調です。

そして予選の行われる土曜日は、激しい雨のため予選がキャンセルになるという事態に・・・。結果、フリープラクティスの順位が決勝グリッドに適用されることになり、ポールポジションはビニャーレス。以下、ドゥカティからスズキへ移籍のアンドレア・イアンノーネ、昨年度王者M.マルケス、ヤマハサテライトのヨハン・ザルコ、アンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)、そしてドゥカティサテライトのスコット・レディングが2列目までを占めました。

フリープラクティスで不調のV.ロッシはなんと4列目10位。そしてヤマハからドゥカティに移籍したホルヘ・ロレンソも4列目12位・・・ともにチームメイトが好調なので、ふたりとも心中は穏やかじゃなかったかもしれませんね・・・。

なんとか決勝は無事開催。そして2017年最初のウィナーは?

このまま悪天候が日曜まで続けば、決勝は週明け月曜に順延・・・というハナシも出たりしましたが、結局40分遅れで20周の周回数で決勝は開催されることになりました。優勝したのは一番前のグリッドからスタートしたビニャーレス。一時5位まで落ちましたがその速さで順調に元の位置に戻り、スズキ時代の1勝に続く、自身2度目の勝利を手にしました!

チームスタッフと勝利を喜ぶM.ビニャーレス。開幕前からの下馬評の高さどおり、ヤマハ加入初年度でタイトルを獲得するのでしょうか?

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2位は決勝直前でタイヤを変更したA.ドビツィオーゾ。ドゥカティデスモセディチの直線の速さは今年も健在で、ハンドリングがさらによくなれば、タイトル争いにも絡めるかも? なおフリープラクティスからイマイチだったチームメイトのJ.ロレンソは、11位でドゥカティでの初レースを終えました。こちらはちょっと先行きが心配ですが、早く新しい環境に順応することを期待したいです。

そして3位はビニャーレスのチームメイトのV.ロッシ。予選で下位に沈んでも、決勝ではなんとかリザルトを残すロッシの「決勝力」は今年も健在みたいですね。ホンダサテライトのカル・クラッチローに追突されるトラブルにも見舞われましたが、決勝までとことん様々なセッティングを試した努力が、表彰台獲得に結びついたみたいです。

フリープラクティス、予選が不調で後ろのグリッドに下がっても、決勝では上がってくるのがV.ロッシ(ヤマハ)の強さです。チームメイトでライバルのビニャーレスをキャッチアップできるか? 注目です!

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ホンダのM.マルケスとダニ・ペドロサのふたりは、4位と5位。マシンが戦闘力不足の状況でも、卓越したスキルで上に食い込むのが昨年のマルケスの進化した強さでしたが、この開幕戦ではその強さは影を潜めてました。驚いたのは昨年はサテライト勢と後方で競っていたアプリリアが、ホンダファクトリーに肉薄して6位をゲットしたことです。スズキから移籍のアレイシ・エスパルガロとアプリリアが、今年どれだけパフォーマンスアップするのか・・・これも楽しみですね。

ホンダファクトリーのD.ペドロサの前を走るA.エスパルガロ(アプリリア)。最後は僅差でペドロサが前を走りましたが、今年のアプリリアの速さがホンモノかどうか・・・次戦が楽しみですね。

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次戦は4月9日のアルゼンチンGPです。今年ふたり目のウィナーが誕生するか? それともビニャーレスの快進撃が続くのか? 楽しみに待ちましょう!