フィアットの小型車ベースなのに、バカッ速いスペシャルカスタムカー。まさに”サソリの猛毒”の注入というとびきりのドーピングを受けた特別な車。
その中でも、レースのノウハウをこれでどうだっとばかりに詰め込まれたアバルト 1000TC。こいつがたまらなく欲しいんです〜。見た目はおとなしくて可愛らしいのに実はモンスター。後ろから見るとかなりの異形。
'50年代から'60年代にかけてのフィアットのベストセラーモデル“600”をベースにした各種スペシャルは、アバルト史上に於いても最も多く製作されたタイプだが、特にこの“TC”と呼ばれるシリーズは、600のシャシーだけでなくボディシェルまで使用した超小型スポーツサルーンである。'56年に600ベース初のフィアット・アバルト“750GT”がデビューして以来、レース現場での経験を生かした改良を重ねて、前後のサスペンションも大幅に進化していた。'69年型ではノーマル600の特徴、フロントの横置きリーフスプリングを“ペンドラーリ”と呼ばれるマグネシウム製クロスメンバーに替えることで、ダブルウィッシュボーンとコイルに変更。リアも新設計の鋼管製トレーリングアームとなっている。ノーマルの600の実に4倍近いパワーが与えられたモンスターに相応しく、外観もフロントスポイラーに据え付けた巨大なラジエターや、全開状態で固定されたリアエンジンフードなど極めてドラマチックである。良く知られているモデルはタイア幅が拡がりオーバーフェンダーの付く'70年、'71年の最終型。純レーシングマシーンらしく何種類も用意されていたファイナルギア比にもよるが、このセダンボディの最高速は220km/h近くに達するという猛烈なものである。
こちらのビデオはTCのレース仕様であるTCRですが、めっちゃいい音させてます。
小さいボディに強心臓てのが、最近好みなんです。
レプリカでもいいから欲しいなあ・・・どこかに情報落ちてないかと物色中です。