オーバー750戦線にやや出遅れた感のあるヤマハだったが1970年代の後半になると精力的にエンジンを開発。それらを搭載した魅力的なモデルを生み出し続けたヤマハの軌跡を辿りたいと思います。

XV750 Special 1981

(Bikers Station©モーターマガジン社)

www.motormagazine.co.jp

1981ユーロスポーツのXV1000TR1と同時開発された750アメリカンで、輸出仕様はXV750ビラーゴを名乗った。1000のボアを12㎜縮小した748.8㏄(83×69.2㎜)空冷SOHC75度Vツインをバックボーンフレームに搭載。

当時の国産アメリカンの主流であるスタンダードなロードスポーツモデルベースのクルーザータイプがとは違い、本物志向のアメリカンとして開発されたのがこのXV750 Specialなのです。

XVZ12 ベンチャーロイヤル 1983 

(Bikers Station©モーターマガジン社)

www.motormagazine.co.jp

ライバルがロードスポーツをベースにしていたのとは異なり、1197.6㏄水冷70度V4を新開発。翌年にはこのエンジンをチューンアップしたVマックスが登場し、後年、ロイヤルスターにも受け継がれる。

海外でのホンダ・ゴールドウイングの対抗馬としてデビューしたXVZ12 ベンチャーロイヤルは、現在の豪華装備の最高級ツアラーの先駆けとなりました。