福島 毅さん(会社員) 2015年3月30日

実は人生で初めて買ったクルマです。運転するのは好きでしたが特に車好きではなく、必要になるのはゴルフへ行く時くらい。クルマを買おうかと思うことはあっても、これというきっかけもありませんでした。そんなある日、シリコンバレー在住の親友と食事をしていた際に、たまたまクルマの話題になったのです。彼がドイツ人ということもあって「クルマ買うならやはりドイツ車かな?」と尋ねると、「いや、断然テスラモデルSだ」と言い張るのです。「間違いなく今これが最高のクルマ」「実は僕はオーダーしていて、もうすぐ納車なんだ」と言いながら「このマイページで今の状況がわかるよ。ほら、もう生産ラインに乗っているね」とその場でスマホを見せつけてきます。「アメ車だけど、ドイツ人の僕がドイツ車やめて選んだのだから間違いないって!」という言葉に妙に説得力があって(笑)。

毎年のようにシリコンバレーを訪れていることもあり、テスラモーターズやロードスターのことは見聞きしていましたが、モデルSについては知りませんでしたし、まして自分が買うなどとは想像もしていませんでした。その直後に、行きつけの寿司屋でクルマ好きの大将に「テスラ勧められちゃってさぁ」と言うと、「え、テスラ?うちのお客さんにいますよ。僕も前から興味あったので一緒に試乗しましょう」ということで、あれよあれよという間にテスラ青山ショールームに。

乗った瞬間、「これは凄い!」という衝撃を受けました。振り返ってみると、自分にとって「これは10年に一度だ」とでも言うべきモノとの出会いがいくつかありました。80年代初めにウォークマンから臨場感あふれる音(デモテープに入っていたグリーグのピアノコンチェルト)が両耳に突き刺さってきたとき、90年代中頃に大学研究室のUnixマシンを徹夜で操りながらブラウザーをダウンロードして(WWWの黎明期では象徴的な存在だった)ホワイトハウスのホームページが目に入ってきたとき。最近では発売直後のiPhoneを手にしてアプリ主体のまったく新しい携帯電話の使い方を体感したとき。モデルSの衝撃はこれらに勝るとも劣らず鮮烈で、「これを逃すわけにはいかない」という想いに駆られて、迷わずその場で即予約しました。

アクセルペダルを踏むとスーッっと浮遊しているかのように進み、高速への加速も強烈。これはクルマとは違う乗り物ではないかと言いたくなるほどのこの新感覚が心地よく、いまだに用もないのに走らせることもあるくらいです。しかもソフトウェアが自動更新され、機能性が常に進化。スマホ連動なので、世界中どこからでもクルマの状態が確認でき、例えば雪が積もったときにはあらかじめ車内を温めて除雪しやすくできたりもします。普段の駐車スペースに充電設備を設置できなかったのですが、近くにスーパーチャージャーがあるので、充電の時間もコストもまったく気になりません。バッテリー容量も大きいので、数週間ほど充電しないときもありますが何の問題もありません。「モデルSってどう?」とよく聞かれますが、クルマとしては比較対象が見当たらないというのが正直なところです。

そういえば、納車直前にあるテレビ局の取材を受け、「どうして電気自動車を買うことにしたのですか?」と質問された際に、強烈な違和感を感じました。もちろん電気自動車なのですが、やはりモデルSそのものが醸し出しているえも言われぬ斬新さに惹かれたから決めたのだと、改めて気付かされました。他にそういうオーナーも多いのではないでしょうか。アメリカでテスラの工場を見学した際に、その場に居合わせた向こうのオーナー達とも会話しましたが、走行性能やデザイン、ゼロエミッションという実用的な側面だけではなく、クルマ作りの枠組みを超えてエネルギーマネジメントも含めた先進的な取り組みや考え方に共感していました。実際、カリフォルニアに行くたびにモデルSを見かける頻度は上がっていて、もはや珍しいクルマではなくなってますね。

音楽好きなので、オーディオのクォリティがすごく高いことも気に入っています。R&Bでもジャズでもクラシックでも、たとえギター1本でもピアノソロであっても、エンジン音も振動もないこともあって高速走行中でも極めてクリアに聴くことができます。最近すっかり小さなイヤホンに慣れてしまっている身としては、心地よい空間で全身で音を浴びることができるので、目的地へ着いてもひとしきり音楽が終わらないとなかなかクルマを離れられません。

航続距離は十分長く、公共の充電設備も活用できるので、長距離ドライブでも大きな心配はありません。慣れてくるとクルマの流れや道路の高低差を見越してアクセルの踏み方を上手くコントロールできるようになり、電費水準も向上してきました。しかも収納性はケタ違い。正月明けには、越前海岸でセイコガニと甘エビを大量に仕入れてモデルSに積み込み、東京のいつもの寿司屋に持ち込んで大宴会。ゴルフでは、大型のキャディバッグ4個でも余裕でトランクに積めます。ゴルフ場に到着して、トランクに続いてフランク(フロント)からも荷物を取り出すと、キャディさんは「なにこのクルマ?」って目が点になってますね。

スペック

モデルSシグネチャー
パフォーマンス
パフォーマンス プラス
シグネチャーレッド塗装
全面ガラス製パノラミックルーフ
21インチ グレータービン ホイール
シグネチャー パフォーマンス ホワイト
カーボンファイバーのデコール
ヨットデッキ調センターコンソールトレイ
カーボンファイバーのスポイラー
デュアルチャージャー
ウォールコネクター
スーパーチャージャー対応
テック パッケージ
スマート エア サスペンション
パーキング センサー
フォグランプ
ウルトラHi-Fiサウンド
拡張ナパレザー内装
アルカンターラ ルーフライニング
アルカンターラダッシュボード
プレミアム インテリア ライト
寒冷地対応パッケージ
パーセル シェルフ
テスラレッド ブレーキ キャリパー
チャデモ用充電アダプター

記事提供:TESLA
デジタル編集:Akiko Koda