この連載は東本昌平氏の描き上げたイラストと共に日本の名車を紹介します。艶やかな美女たちと名車たちの響演をご堪能ください。@東本昌平モーターマガジン社
(東本昌平さんの描く女性とバイクがセクシーで魅了され、RIDEを紹介する連載をしています。分からないことだらけで知識は付け焼き刃ですが、どうか温かい目で見守ってくださればと思います。追伸:時々バイクの声が聞こえてくるため、バイクの声を代弁していることがあります。

ライダーの皆さんにとっての永遠のヒーロー『仮面ライダーV3』。その主人公・風見志郎が、愛する愛車。がコチラです!

SUZUKI「GT750」(1971)

あだ名は「ジーナナ」。アメリカ人は「ウォーターバッファロー(水牛)」と呼びます。

人気絶頂のCB750FOURに、スズキは得意の2ストロークで対抗。新設計の2スト3気筒エンジンは、中央シリンダーの冷却対策から水冷化され、CCIS潤滑や中央のエキパイをエンジン下で 分割した3 →4マフラーなどを装備。「 2スト3気筒750cc」というパワーユニットから受けるイメージ に反して 、静かでスムーズ なエンジン特性と直進安定性の高いハンドリングを持ち、アメリカでは “ウォーターバッファロー(水牛)” の愛称で親しまれた。(©モーターマガジン社 / 東本昌平 RIDE 99)

『仮面ライダーV3』の風見志郎の愛車、それがジーナナです。
このGT750がショッカーを始めとした、数々の悪党を倒してきたのだと思うと胸が熱くなりますね。

他にも『秘密戦隊ゴレンジャー』のアカレンジャー、怪奇性重視のオドロオドロシイ中身で有名だった『鉄人タイガーセブン』の主人公たちが愛したバイクだそうです。

どうしてアメリカでは「ウォーターバッファロー」と呼ばれるの?

それはGT750のサイドカバーに理由があります。そのサイドカバーにウォータークールドのエンブレムが貼ってあったからだそうです。

さらにHONDAのCB750よりも大きく、どっしりとした迫力がバッファローと呼ばれるようになった理由だとか。なんともアメリカン人らしく直感的ですね。

2008年1月号

涼しげなターコイズブルーのボディーGT750と髪色の女性。あまりの一体感にGT750が擬人化したのでは…と想いを馳せます。(彩@ロレンス編集部)