SUZUKIのリッターバイクと言えば1999年発売のGSX1300Rハヤブサ。誰もが知っている名車である隼が誕生するまでの20年あまりの間、スズキが市場に投入し続けた1000ccを超える並列4気筒エンジンを積んだマシンの数々。皆さんは知っていますか?
1978年発売のGS1000に端を発するリッターバイクの変遷をたどる
(Bikers Station@モーターマガジン社)
スズキ初のリッターバイクは、1977年の東京モーターショーで公開、1978年に発売されたGS1000だ。1970年代の終盤には1000㏄を超える大型車が日本の各社から発売されたが、GS1000は、DOHC2バルブ並列4気筒を積んで1976年にリリースされたGS750を基に開発されたモデルで、これ以降、スズキ製2輪車のラインアップにおいて4気筒の大排気量車が頂点に立ち続けることになった。
GS1000、GSX1100E、GSX1100Sカタナと続くSUZUKI、リッターバイクの歴史。特にカタナは、2000年にファイ ナルエディションとして1100台が限定販売される程の人気の車種となった。どのバイクもスズキ特有の個性的なデザインで、スズキファンの拡大に貢献したバイクと言える。
1986年には、多角断面のアルミパイプによるダブルクレードルフレームに、エンジンオイルを冷
却にも積極的に活用する"油冷"の4気筒を積むGSX-R1100を市場に投入。フルカウルをまとった外観や197㎏を公称する乾燥重量、130psの最高出力など何もかもが衝撃的で、リッタークラスの軽量スーパースポーツという新たな分野を開拓した。
現在では当たり前のように各メーカーがこぞって開発競争を繰り広げている、軽量スーパースポーツを開拓したメーカーしたのはスズキ。そして、1999年にはGSX1300R ハヤブサを誕生させ、リッターバイク分野での存在感を知らしめた。
こうやって振り返ると、ハヤブサを誕生させる以前から、時代を超えてなお、カッコイイと思わせてくれる名車を作り出し続けているスズキ。これからも、その芸術ともいえる独創性を貫いていってほしい。