日本ではあまり知られていないが、アメリカでは最も古いバイクメーカー。
アメリカでもっとも古い伝統を持つ (オートバイ@モーターマガジン社)
1901年、アメリカのマサチューセッツ州スプリングフィールドで、G・M・ヘンディーとC・O・ヘッドストロームによってインディアンは設立され、第1号車「1901シングル」を制作。翌1902年に最初の市販モデルを発売。1908年には初のVツインエンジン搭載モデルを開発、ニューヨーク市警によって最初の警察用オートバイとして採用。その後もアメリカ横断走行記録への挑戦や、マン島TTレースなどでの好成績によって存在が強く印象づけられて行く。1920年の600ccモデル「スカウト」、1921年の1000ccモデル「チーフ」が人気となり、高級・高性能な路線を確立。ハーレーと並ぶ、戦前のアメリカを代表するオートバイメーカーとなった。
ハーレーの1台目が産まれた1903年より2年も前に既に会社として設立されていたINDIAN。一時はハーレーと並ぶアメリカのオートバイメーカーとなったが、戦後の戦後の好景気に人気を保てず生産を終了してしまいます。日本であまり知られていないのはそのせいでしょうか?
新生インディアンが完全な復活を遂げたのは2008年、全盛期を想わせる重厚なスタイルを持ちながら、最新の技術による信頼性と高性能も兼ね備えるビッグクルーザーの「チーフ」がデビューしてからのこと。2011年にATVメーカーのポラリス傘下となってから、2013年には新型「チーフ」と「チーフテン」を、2014年には水冷Vツイン搭載のミドルクルーザー「スカウト」をリリース。フロ ンティア・スピリットを忘れない現代のアイアンホースとして、日本でも存在感を示している。
それでも、いいものはいつまで経ってもいい。そして、歴史あるものはできればいつまでも残していきたい。バイクを愛する人たちの想いによって、復活を遂げた新生インディアン。その歴史の重みを日本でももっともっと浸透させていって欲しいと思います。