1997年にイギリスで出版された『ハリーポッターシリーズ(Harry Potter Series)』は、世界中でベストセラーになったファンタジー小説です。ハリポタの略称で親しまれているこの小説を原作とした映画は、世界合計興行収入約73億ドルとも言われています。小説版を読んだことはなくとも、映画は観たことがある、という人も多いのではないでしょうか。2014年にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンにウィザーディング・オブ・ハリーポッター(The Wizarding World of Harry Potter)が開園するなど、作品が完結した後も根強い人気を誇っています。


魔法使いの主人公ハリーの周りで起こる出来事や魔法使いの世界での出来事を中心に描かれている「ハリポタ」ですが、実はバイクが大活躍している作品です。ハリーを一番初めに魔法使いの世界へと迎えに来るハグリットが乗ってきたのもバイク。宿敵ヴォルデモートから救出する時にハグリットが乗ってきたのもバイク。かなり重要なシーンにバイクが登場して活躍しているのです。このハグリットという男は、作中でもバイカーとして知られている人物でもあります。「えっ?魔法使いなのにバイク?」「箒じゃなくてバイク??」と思った方もいるかもしれませんが、魔法使いなのに、バイクです。


そんなハリポタの中でも、最もバイクシーンが多いのが『ハリーポッターと死の秘宝Part1』。そして大活躍しているバイクがこちら。



このバイクはサイドカー付きロイヤル・エンフィールドの“Bullet”。もちろん多少デザインを変更していたりもしますが、劇中に使用されていることをロイヤル・エンフィールドが公式に発表しています。ハリーを捕まえるために箒で追いかけてくる敵と、このBulletで救出するハグリットとサイドカーに乗るハリー。舞台は夜のロンドン。しかも空中!? 綺麗な夜景をバックに箒とバイクの大迫力レースを観ることができます。


ほんのすこしですがそのシーンが映画の予告にでています。



さらにRoyal Enfieldが公開しているバイクシーンのメイキング映像映像がこちら。


ハリポタ全シリーズの視覚効果を担当しているジョン・リチャードソンという方が途中説明をしていますが、実はこの方『007シリーズ』の視覚効果も手がけているすごい方です。今回『ハリーポッターと死の秘宝Part1』に出てくるロイヤル・エンフォードの“Bullet”だけをご紹介しましたが、一作品目の『ハリーポッターと賢者の石』ではTriumph Bonnevilleのバイクが登場します。公式に発表されていないので車種までは特定できていませんが、ネット上では幾つかの車種候補が挙がっているようです。この作品を観る機会があった時、是非じっくりバイクを見てみてくださいね!