このコラムは自立した大人な男と女のエロティックな生き方について語ります。

19世紀末のヨーロッパで広がった思想
退廃主義。

#デカダンス とも呼ばれる19世紀末のヨーロッパで広がった思想である。既存の価値観に疑問を抱き,新しい挑戦をした芸術家達の運動でもあった。このタイトルをつけた理由はまさに現代の日本こそがこの考え方が必要だと考えたからである。今後色々書いていきたいがおおまかに考えると以下のようなことである。

・成熟化した日本社会が世界と競争するための価値の源泉は「文化」そのものである
・文化の究極の源泉はエロスと食である
・我々の常識や道徳感,既成の概念を疑え
・世界に通用する文化を生み出していた明治以前の「江戸」に今こそ学ぶべき
食は十分文化になっているのでそれはもう大丈夫だろう。しかし心配なのはエロスだ。つまりこれからの日本のためには男性も女性ももっとエロくならなければいけない。それが文化を創り成熟社会のベースになる。しかし現状は憂うばかりだ。。。だから今こそ退廃主義宣言なのだ。
19世紀末のデカダンスもキリスト教的価値観への懐疑が背景にあったが,現代の日本の道徳感も明治維新の時の教育による大衆への「儒教」概念の浸透。戦後の米国から浸透した「キリスト教的価値観」により大きく支配されていると言える。日本女性をしばりつけている道徳感はまさにこのふたつの宗教的価値観によって生まれていると言えるだろう。日本女性が海外に行くとイエローキャブと呼ばれるように軽くなると言われる。そんなものは一部の軽薄な女性のしていることだと思う男性や年配女性の方々も多いだろう。しかし,それは大きな間違いだ。全ての性欲が発生する年齢レンジにいる日本女性は猛烈な道徳的価値観の抑圧の中にいる。
だからひとたびその抑圧から解放される場面に出会えば多くの日本女性は十分官能の世界に飛び込んでいく資質を持っている可能性が大きい。

女性をエロくする極意とは?

難しそうに書いても飽きてしまうかもなのでこれを読んでいる男性諸氏にいきなり初回特典として女性をエロくする大極意を最初から教えてしまおう。

たった2つだけだ。

1)非日常空間を演出する
2)友人,家族,職場など現在の人間関係に対して秘密が守られる状態をつくる

つまり日本社会において女性は常に道徳的監視状態に置かれている。特に「親を悲しませてはいけない」「友人達に淫乱と思われてはいけない」この二つは意識することなく潜在意識の中にすり込まれている。まずその呪縛を断ち切ることが何よりも大事である。昔からよく言われる「お酒のせい」「何もしないと言われたから部屋に行った」などの自分への言い訳もある意味同じ道徳的価値観を破ってしまった理由が欲しいからである。

しかし,言い訳程度ではSEXをするまでだ。このコラムを読んでいる方々にはさらに一歩進んだ退廃的快楽レベルまで突き抜けて欲しい。そのためには女性が真に道徳的価値観から解放される状態を作る努力を男性もしなければいけない。

デートのマニュアルレベルの話もみんなこの延長だ。祭り,車の中,夜景や空間演出のあるレストラン,ランプの炎,お香。慣れた男性なら知らず知らずのうちにこうした状況は作り出しているだろう。そう非日常は大事なスイッチのひとつだ。そして秘密。二人だけの秘密の場所,合コン中の二人だけのLINEトーク、そもそも人に言えない関係。。。背徳感はエロスを高める大事な要素だ。

先ほどの非日常空間と秘密というキーワードでピンと来た人もいるだろう。そうマスカレード。危うい魅力をかもしだす仮面舞踏会はまさにこの条件にぴったりな世界だ。中世の貴族は昼間は家のために結婚をする。しかし,夜は自由に楽しむ。そんな社交の場としての仮面舞踏会はさぞかしたくさんの背徳感の中に溺れていく男女を生み出したことだろう。そして考えて欲しい。数百年後の世界でベネチアでは仮面舞踏会は文化遺産として観光資源になり,あの仮面を世界中の観光客に販売して生活をしている人達がたくさんいる。やはり文化の源泉はエロスだ。このコラムはみんなで日本をエロスな世界にしていくための一助になることを目指していきたい。