バラードスポーツCR-Xとホンダをこよなく愛するカメラマン伊藤嘉啓氏の愛車CR-Xのオドメーターはなんと70万kmを越えている。これまで一体どこへ向かったのか、なぜそこまでCR-Xを愛するのか、そして今後の走行距離は何万kmに到達するのか…この連載を通してCR-Xの魅力とともに徐々に紐解いていく。BILSTEINのショックアブソーバーをオーバーホールした模様をお届け中。今回は、オーバーホール後の印象についてご紹介。(文:伊藤嘉啓/デジタル編集:A Little Honda編集部)

おさらい:オーバーホールとは
エンジンを部品単位まで分解して部品一つ一つを洗浄、清掃をして、使用限度を超えた部品や損傷した部品を新品部品に交換して、再び測定調整をしながら組み立てて新品に近い状態に近づける作業のこと。
 
もっと詳しく知りたい方は、元無限ホンダF1エンジン設計者でもあるHonda Cars 野崎の松本店長による永久保存版解説記事をこちらからどうぞ!

前回の連載【地球に帰るまで、もう少し。】記事はこちらから!

オーバーホール後、走った印象は・・・?

画像1: BILSTEINをエナペタルでオーバーホール!走った印象について語る【地球に帰るまで、もう少し。Vol.34】
画像2: BILSTEINをエナペタルでオーバーホール!走った印象について語る【地球に帰るまで、もう少し。Vol.34】

エナペタルでオーバーホールしたショックアブソーバー。交換はボク自身が作業したけど、やっぱり自分の手で愛車を整備したりするのは楽しいね。交換作業も楽しかったんだけど、そこは走ってナンボの機能部品だから、やっぱりBILSTEINはいいね! っていうのが、交換後に走り出した最初の素直な感想だ。

【ここでひと息】
ショックアブソーバー・ダンパーって聞いたことあるけどなんだかよく分からない……という方、Hondaのガチプロがおしえてくれます!コチラからどうぞ。

オーバーホール前の状況は、右フロントのショックアブソーバーがほとんど機能してない状態で、今思えばよく乗っていられたな、という感じだ。オーバーホールに出していた間は、知人から借りたホンダ純正のショックアブソーバーを装着していた。

フロントは貴重な新品、リアは距離の浅い中古品を借りたんだけど、改めて純正のショックアブソーバーは、よくできてるなって思ったのも事実だ。市街地や住宅街等のゆっくり走らなきゃならない場所での乗り心地はソフトで抜群にいいんだよね。

その反面、高速道路や流れの速いバイパスとかだと、チョットばかりフワついた感じがする。あと、タイヤから伝わってくるインフォメーションがイマイチはっきりしない。

それに対して、オーバーホールから仕上がったBILSTEINのショックアブソーバーは、速度が低いとやや硬めの感じがするんだけど、ボク的には不快に感じないし、流れの速いバイパスや高速道路なんかじゃ、純正のフワついたような感じはなくなってとてもフラットな乗り心地なんだ。

キビキビ走れて、フラットな乗り心地も両立!

ホイールベースが短くって軽量なCR-Xは、フラットな乗り心地を出すのは難しいハズなんだけど、BILSTEINはそこを実現できるのがスゴいって思うんだよね。とくにタイトなコーナーが続くような道路では、CR-Xにとって水を得た魚のようにキビキビと走れるし、それでいてフラットな乗り心地も両立できているんだから、ほぼ理想的な乗り味に戻ってきたかなって感じだ。

オーバーホール前は段差を乗り越えようなものなら、ドカンという衝撃と音も凄まじくて、CR-Xがバラバラになりそうだったんだけど、その辺もトトンッと上手く路面をいなしてくれるようになったし、路面からハンドルに伝わるインフォメーションも抜群で運転していてとても楽しいんだよね。

そんな印象を持ちながら日々の足として走っていたけど、1,000km程走ったあたりからショックアブソーバーのアタリが付いたというか、摺動(しゅうどう)する各部が馴染んでいったみたいで、オーバーホール直後よりも明らかにマイルドな乗り心地になってきている。

そう、この状態がボクが最も気に入ってる乗り味なんだなぁ。気が付けば、ショックアブソーバーを交換してから7,000km以上は走っている。エナペタルが推奨するオーバーホールの時期はストリートで30,000km。このペースで日々走っていくと毎年ってコトになっちゃうんだけど、それはチョットばかり現実的に厳しいなぁ。

画像7: BILSTEINをエナペタルでオーバーホール!走った印象について語る【地球に帰るまで、もう少し。Vol.34】
画像8: BILSTEINをエナペタルでオーバーホール!走った印象について語る【地球に帰るまで、もう少し。Vol.34】

かといって、長年オーバーホールせずにいると、今回みたいに最悪な状況になっちゃうし。常にいいコンディションで、日々の足に使うってコトは、それだけ色んな部分に気を遣わなきゃってコトを、今回のエナペタルでのオーバーホールを通して改めて思わされた次第だ。機械モノは、定期的にメンテナンスしたりオーバーホールすれば、長年にわたって愛用できるということを実感した。

画像: キビキビ走れて、フラットな乗り心地も両立!

■取材協力 株式会社エナペタルwww.ennepetal.co.jp

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