2019年6月8日に行われたDTM第3戦ミサノレース1。今シーズンはマルコ・ウィットマン(BMW Team RMG)とレネ・ラスト(Audi Sport Team Rosbreg)のチャンピオン経験者2人がシーズンを引っ張る展開となっています。第3戦はイタリアのミサノサーキットには去年に引き続きスペシャルなゲストドライバーが参戦することになりました。

MotoGPのトップライダー アンドレア・ドヴィツィオーゾ参戦!

画像1: twitter.com
twitter.com

昨年のミサノ戦では元F1ドライバーであり、パラリンピック金メダリストのアレックス・ザナルディがBMWから参戦し話題を呼びました。そして今年もイタリア開催のミサノにはイタリアのファンが喜ぶゲストが招待されました。今回参戦するのはMotoGPでドゥカティに乗り活躍するイタリア人ライダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾ。MotoGPのトップライダーがアウディから参戦です。これはドイツ以外の開催地での観客動員数を増やす試みで、DTMに参戦するアウディがドゥカティと同じフォルクスワーゲングループであることから実現しました。4輪デビューがいきなりDTMとハードルの高いものになりましたが、MotoGPトップライダーがどのような走りを見せてくれるのかに注目しましょう!

画像2: twitter.com
twitter.com

R.ラストがレース1のポールポジションを獲得!M.ウィットマンはまさかの最後尾スタート

画像3: twitter.com
twitter.com

決勝の前に行われた予選では前戦の優勝の勢いそのままにラストが逆転でポールポジションを獲得。アウディ勢にとって今シーズン初のポールポジションとなりました。2位にはルーキーのジョナサン・アベルディーン(WRT Team Audi Sport )が僅差で2番手に入りました。

前戦のシェルドン・ヴァン・デル・リンデ(BMW Team RBM)の活躍と今季のルーキー勢が活躍しています。3位にフリー走行から好調のロイック・デュバル(Audi Sport Team Phoenix)が入り、アウディ勢が速さを見せました。ランキングトップのフィリップ・エンゲ(BMW Team RBM)は7位、ランキング3位のウィウィットマンが予選で走ることができずまさかの最後尾からのスタートとなりました。注目のドヴィツィオーゾは予選15位、決勝ではMotoGPのような勝負強いバトルを見せてくれるのでしょうか。注目です!

画像4: twitter.com
twitter.com

予選結果

1.レネ・ラスト(Audi Sport Team Rosbreg)
2.ジョナサン・アベルディーン(WRT Team Audi Sport )
3.ロイック・デュバル(Audi Sport Team Phoenix)
4.ロビン・フラインス(Audi Sport Team Abt Sportsline)
5.シェルドン・ヴァン・デル・リンデ(BMW Team RBM)
6.ブルーノ・スペングラー(BMW Team RBM)
7.フィリップ・エンゲ(BMW Team RBM)
8.ニコ・ミューラー(Audi Sport Team Abt Sportsline)
9.マイク・ロッケンフェラー(Audi Sport Team Phoenix)
10.ティモ・グロック(BMW Team RBM)
11.ピエトロ・フィッティパルディ(Audi Sport Team Rosbreg)
12.ジョエル・エリクソン(BMW Team RBM)
13.ジェイク・デニス(R-Motorsport)
14.ダニエル・ジュンカデラ(R-Motorsport)
15.アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Audi RS 5 DTM)
16.フェルディナント・ハプスブルク(R-Motorsport)
17.ポール・ディ・レスタ(R-Motorsport)
18.マルコ・ウィットマン(BMW Team RMG)

奇跡の大逆転!M.ウィットマンが最後尾スタートから優勝の快挙!

画像5: twitter.com
twitter.com

スタートはラストがトップで1コーナーに入り、デュバルが2位、ブルーノ・スペングラー(BMW Team RBM)がスタートダッシュを決め3位に浮上します。

1周目終了時に最後尾のウィットマンとフェルディナント・ハプスブルク(R-Motorsport)がピットに入りタイヤ交換義務を終えます。

3周目、ジョエル・エリクソン(BMW Team RBM)がスローダウンし7コーナーでストップ。これによりSCが入ることになりました。先にピット義務を終えたウィットマンとハプスブルクにとってこれ以上ない展開に。

7周目にレースはリスタートされ、17周目に全車ピット作業を終えた時点でウィットマンが2位のハプスブルクに15秒、3位のラストに30秒もの大差をつけてトップに立ちました。

不運により3位に下がってしまったラストでしたが、ここから怒涛の追い上げをみせます。15秒差あったハプスブルクを27周目にパスし2位に浮上、さらに猛然とトップのウィットマンを追いかけます。

しかし30秒もの大差はひっくり返せずウィットマンが奇跡の逆転勝利を手にしました。2位にはラストが入り、驚くことにウィットマンとの差は8.2秒差まで縮めていました。22秒もの差をコース上で稼いだラストの鬼神のような走りは圧巻でした。3位にラストと同じくハプスブルクを抜いたデュバルが入りました。

画像6: twitter.com
twitter.com

MotoGPのヒーロー、ドヴィツィオーゾは12位でフィニッシュ。スタートは慎重に行い後方でのレースとなりましたが、DTMチャンピオンのウィットマン、ポール・ディ・レスタ(R-Motorsport)を相手に素晴らしい走りをみせてくれました。翌日のレース2も楽しみです!

決勝結果

1.マルコ・ウィットマン(BMW Team RMG)
2.レネ・ラスト(Audi Sport Team Rosbreg)
3.ロイック・デュバル(Audi Sport Team Phoenix)
4.ブルーノ・スペングラー(BMW Team RBM)
5.ニコ・ミューラー(Audi Sport Team Abt Sportsline)
6.マイク・ロッケンフェラー(Audi Sport Team Phoenix)
7.フィリップ・エンゲ(BMW Team RBM)
8.ジョナサン・アベルディーン(WRT Team Audi Sport )
9.シェルドン・ヴァン・デル・リンデ(BMW Team RBM)
10.ティモ・グロック(BMW Team RBM)
11.ピエトロ・フィッティパルディ(Audi Sport Team Rosbreg)
12.アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Audi RS 5 DTM)
13.ダニエル・ジュンカデラ(R-Motorsport)
14.フェルディナント・ハプスブルク(R-Motorsport)
15.ジェイク・デニス(R-Motorsport)
DNF ポール・ディ・レスタ(R-Motorsport)
DNF ロビン・フラインス(Audi Sport Team Abt Sportsline)
DNF ジョエル・エリクソン(BMW Team RBM)

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.