バイクの免許の種類を知ろう!
バイクには7種類の免許がある。まずはバイクの免許の一覧を見てみよう。
■原付免許
■普通自動二輪小型限定免許
■普通自動二輪免許
■大型自動二輪免許
■AT小型限定普通二輪免許
■AT限定普通二輪免許
■AT限定大型二輪免許
今回お伝えするのは、本格的にバイクを楽しむことができる「普通自動二輪免許」とAT(オートマチック)バイクのみに乗れる「AT限定普通二輪免許」について。前者は「中型免許」と言われることもあり「中免」と略される。(以下、「普通自動二輪免許」を「中免」と記述する)
普通自動二輪免許について学ぼう!
免許の取得条件を確認しよう!
年齢:16歳以上
視力:両目で0.7以上(メガネ、コンタクト使用可)
他、色彩識別検査、運動能力検査、聴力検査があるが、日常生活で支障がなければ問題なし。
普通二輪のバイク利用時のルールを確認しよう!
中免では、排気量400ccまでの車両を運転できるようになる。バイクは排気量によってルールが変更になるが、ここでは中免で乗れる排気量126cc〜400ccのバイクについて述べる。
Q.法定速度は?
一般道では60km/h、高速道路では100km/hまで可能。
Q.高速道路は乗れるの?
126cc以上の車両から走行可能。
Q.車検ってあるの?
251cc以上の車両から車検が義務付けられる。
維持費が上がるためバイク選びのポイントになる。
Q.2段階右折は必要?
126cc以上なので必要なし。2段階右折は50cc以下の原付の場合に義務付けられる。
Q.2人乗りってできるの?
免許取得1年後より可能。(高速道路では3年後)
AT限定普通二輪免許との違いをチェック!
AT限定普通二輪免許では、運転できるバイクは排気量400ccまでのAT二輪車のみとなる。MT(マニュアル)車と違いクラッチ操作が不要なため、技能教習時間も少なく設定されており、より短期間かつ低価格で免許を取得できる。
具体的にどういう手順で免許を取ればいいの?
中免取得手順
教習所を利用する方法と、運転免許試験所でダイレクト受験する方法がある。後者は難易度が非常に高いため、教習所の利用がおすすめだ。教習所を卒業し、適性検査と学科試験をクリアすれば免許が取得できる。
教習所の卒業までの過程は「通い」と「合宿」の2通りがあるので比較してみよう。
教習所へ通う場合の例(カッコ内はAT限定の場合)
普通自動車免許なし | 普通自動車免許あり | |
---|---|---|
費用 | 約16.5万(約15万) | 約10万(約8.5万) |
期間 | 3週間〜 | 2週間〜 |
規定時限数 | 学科26H技能19H(学科26H技能15H) | 学科1H技能17H(学科1H技能13H) |
普通自動車免許を持っていると学科教習が大幅に短縮されるため、費用や期間が短くなる。社会人の場合、例えば毎週土日で4限ずつ進めると仮定すると2ヶ月ほどで免許取得できる計算になる。
教習所の授業は予約制になっており、土日よりも平日(特に昼〜夕方の時間帯)は予約が取りやすいため、利用できる人は空いている時間を狙うとスムーズだ。
教習所の合宿で免許を取得する場合の例(カッコ内はAT限定の場合)
普通自動車免許なし | 普通自動車免許あり | |
---|---|---|
費用 | 11〜14万(10〜13万) | 10〜13万(9〜12万) |
期間 | 最短9日(最短7日) | 最短9日(最短7日) |
規定時限数 | 学科26H技能19H(学科26H技能15H) | 学科1H技能17H(学科1H技能13H) |
合宿の方が安く短期間で免許が取得できる。ただし、泊まり込みになるので予定を調整することが求められる。なお、技能教習は1日に受けられる時間の上限が法律で定められているため、普通免許を持っていても取得までの日数は変わらない。