電気系トラブルに泣いた松下
レース1前日に行われた予選では2位に0.4秒の差をつける圧巻のポールポジションを獲得した松下。決勝ではスタートで2位に下がるも優勝を狙える位置につけていました。
しかしわずか5周でいきなりのスローダウン。ピットに戻り優勝争いから脱落となってしまいました。
松下曰くトラブルの詳細は電気系のトラブルで全ての電気が落ちてしまい、無線もアクセルも使えなかったそうです。
ピットインしステアリングを交換したことによりレースに復帰、13位ながらもファイナルラップにはファステストラップも記録し、維持をみせました。
優勝できる速さがありながらもトラブルに泣いた松下。レース2では中団からの追い上げに期待です。
レース1に続き波乱のレースとなったレース2。N.ラティフィが貫禄の優勝!
21周、45分のレースで行われたレース2。スタートでは3番手スタートのショーン・ゲラエル(PREMA RACING)が好スタートを決めトップに浮上。2位にはファン・マヌエル・コレア(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)、3位にニコラス・ラティフィ(DAMS)がつけます。
オープニングラップの2コーナーでタチアナ・カルデロン(BWT ARDEN)、ラルフ・ボシュン(TRIDENT)、ルイ・デレトラス(Carlin)が絡みいきなりSCが出動。
3周目にレースはリスタートされ、ラティフィがコレアをパスし2位に浮上、一方ゲラエルはファステストラップを出し後続に差をつけます。しかし翌週にはタイヤを使いすぎたのかゲラエルのペースが落ち、ラティフィが迫ります。
勢いに乗るラティフィがゲラエルをパス、さらにコレア、ジャック・エイトキン(CAMPOS RACING)、ルカ・ギオット(UNI-VIRTUOSI RACING)、ニック・デ・フリース(ART GRAND PRIX)もゲラエルをあっさりパスしてしまいます。
9周目、ジュリアーノ・アレジ(TRIDENT)が周冠宇(UNI-VIRTUOSI RACING)とのバトルでコーナーを曲がりきれずクラッシュ、再びSCが入ります。
13周にリスタートし、コレアとエイトキンが激しいバトルを繰り広げます。しかしその隙をついてデ・フリースがエイトキンをパスし3位に浮上。
その後ろでギオットがコーナーを曲がりきれずクラッシュし、ニキータ・マゼピン(ART GRAND PRIX)、ジョーダン・キング(MP MOTORSPORT)が巻き込まれるアクシデントが発生。三度SCが入ることになりました。
しかし事故車両の撤去に手間取り、なんと残り40秒でリスタート。9位につけていた松下が2コーナーで勝負に出るもオーバーラン、最高びに下がります。そしてエイトキンがデ・フリースパスし3位に浮上、ファイナルラップで2位のコレアを狙います。
優勝は冷静にレースを進めたラティフィ、2位にはエイトキンの猛攻を防いだコレア、3位にエイトキンとなりました。
ラティフィは4レース中3レースで表彰台、今季初の複数回ウィナーとなりました。コレアは初のF2での表彰台でベストリザルト、エイトキンはレース1の優勝に続く表彰台獲得となりました。
松下は12位でフィニッシュ。最後に勝負に出たものの、結果には結びつかない厳しいレースとなりました。速さはもう証明していますので、次戦は好成績に期待しましょう。
決勝結果
1.ニコラス・ラティフィ(DAMS)
2.ファン・マヌエル・コレア(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
3.ジャック・エイトキン(CAMPOS RACING)
4.ニック・デ・フリース(ART GRAND PRIX)
5.ミック・シューマッハ(PREMA RACING)
6.セルジオ・セッテ・カマラ(DAMS)
7.ドリアン・ボコラチィ(CAMPOS RACING)
8.ショーン・ゲラエル(PREMA RACING)
9.カラム・アイロット(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
10.周冠宇(UNI-VIRTUOSI RACING)
11.アンソニー・ユベール(BWT ARDEN)
12.松下信治(Carlin)
13.マハーヴィーラ・ラフナサン(MP MOTORSPORT)
ニキータ・マゼピン(ART GRAND PRIX)
ルカ・ギオット(UNI-VIRTUOSI RACING)
ジョーダン・キング(MP MOTORSPORT)
ジュリアーノ・アレジ(TRIDENT)
タチアナ・カルデロン(BWT ARDEN)
ラルフ・ボシュン(TRIDENT)
ルイ・デレトラス(Carlin)