寒さが続きますが、みなさまお風邪など召しませんように〜。温かい物を食べたり飲んだりするのもいいし、暖かい格好をするのも大事です。そして、もっと大事なことは心の底からエキサイティングして、心身を温めることですぞ。
そんな時には、これ!Netflixオリジナル作品として2019年1月11日から独占配信されている『Titans(タイタンズ)』シーズン1(全11話)。トーマスは早速一気観しましたぞ!
本作は、バットマンの相棒として知られるロビンを主人公にして、さまざまな若きヒーローたちとチームを組んで巨大な悪との戦いに挑んでいく、超胸アツSFアクションなのでございます。

初代ロビンにしてのちにナイトウィングを名乗るようになる孤独なヒーロー、ディック・グレイソンを演じるのは、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』でウィル・ターナーの一人息子 ヘンリー・ターナー役を務めたブレントン・スウェイツ 。ぱっと見華奢でそれほど大きく見えない彼ですが、実は187cmの長身、脱げば上半身ムキムキなのです!
見た目はちょっと頼りなさげなイケメンですが、見ているうちに返ってディックが持つ内面の危険さ、病的な暴力因子を強く感じるようになります。ブレントンは、素晴らしいヒーロー像を見事に演じていると言えるでしょう!

DCコミックの若手ヒーローたちが大集合!

本作は、DCコミックスにおけるスーパーヒーローたちの相棒(別称サイドキック)を務める若手ヒーローたちによって結成されたヒーローチーム「タイタンズ」の活躍を描く作品です。DCにおいて、マーベルの「アベンジャーズ」に相当するのが「ジャスティス・リーグ」だとすると、この「タイタンズ」はその若手ヒーロー版という位置付けになるでしょうか。

原作と本作ではタイタンズの構成員にも違いがあり、ここではあくまで本ドラマ作品にフォーカスして話を進めます。

登場するのは、バットマンのサイドキック=ロビン、強力な炎を操るスーパーセクシー美女スターファイアことコリー。本作のヴィランである悪魔トライゴンと人間の女性の間に生まれたレイブンこと少女レイチェル。緑色の巨大虎に変身するビーストボーイことガーフィールド。
ワンダーウーマンに師事したワンダーガールことドナ。
そのほかにもホーク&ダブといったヒーローたちが画面狭しと暴れまわるので、痛快極まりないです。

【あらすじ】バットマンと袂を分かち、別々の道を歩み始めた初代ロビン=ディック・グレイソン

タイタンズを率いるのはバットマンのサイドキックとして超有名なロビンことディック・グレイソン。彼は元々サーカス団の一員でしたが、空中ブランコを演じる両親を何者かに殺されたという暗い過去を持ちます。孤児となったディック少年を引き取って養子にしたのが、かのブルース・ウェイン。大富豪にしてゴッサムシティの闇の騎士であるバットマンその人です。
ブルース自身も両親を目の前で殺害された過去を持つことから、ディックに強いシンパシーを感じたのでしょう、彼は自分がバットマンであることを明かした上で、ディックを自分の相棒として育て上げました。そう、ディックはバットマンの手によって厳しく訓練され、初代ロビンへと成長したのです。

しかし、ディックはマスクをつけて(ロビンになって)悪を打ちのめす日々にやがて疑問を持ち、バットマンと袂を分かちます。たとえ相手が悪といえども容赦無く暴力を振るえる自分に対して恐怖を覚えたともいえます。

そこで彼はゴッサムシティを離れてデトロイトで刑事として働き始めます。ところが、母親を惨殺した正体不明の敵に追われているという少女レイチェルが助けを求めて彼の元にやってきたことから、状況は一変するのです。

本作のディック・グレイソンは、ブルース・ウェインの薫陶を受けながらその庇護を受け続けることを嫌い、ゴッサムシティを離れています。しかし、ブルースの狷介で孤高な性格の影響を誰よりも強く受けていて、ディック自身が人付き合いがまるでダメ、軽い世間話なんて絶対出来ない相談ですw。おまけにブルース同様子供の扱いが大の苦手ときています。
そんな彼ですが、自分を頼ってきたレイチェルを放り出すこともできないし、何よりレイチェルを追う敵の危険さを知るにあたり、レイチェルを連れて街を出ることになり、トラブルにどんどん巻き込まれていくのです。(レイチェルを追うのは、悪魔トライゴンの復活を狙う狂信的集団。レイチェルはトライゴンの闇の力を引き継いでおり、彼女自身がトライゴンを召喚するキーとなるのでした)

やがてディックは追っ手からレイチェルを守るために、逃避行の間に知り合った他の訳ありの能力者たち(前述のコリーやガーフィールドら)とチームを組んで戦うことを決意します。

果たしてディックは新しい仲間と共にレイチェルの身を守ることができるのか。バットマンの力を借りずに戦い抜くことはできるのか。ディックの試練は激しくなっていくのです。

若きヒーローたちが偉大な先達に影響を受けながらも、独立していこうとする様を描く、一種の青春ストーリー

本作はクリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」シリーズ(下記三部作)が持つ、ダークで陰鬱、かつやや狂気を孕んだトーンと世界観を踏襲しているという感じがします。

  1. バットマン ビギンズ
  2. ダークナイト
  3. ダークナイト ライジング

ロビンことディック・グレイソンは敵に対して容赦ない攻撃を加えますが、他のメンバーも含めて、不殺のルールは存在せず、敵を割と簡単に殺めてしまいます。ディック自身は自分のその残虐さを悔い改めようとしているようだし(そんな兵器のような人格を自分に与えたのがブルース・ウェインだと思っているふしがあるし)、チームのメンバーたちも自分たちの力が他者を傷つけることについて深く悩みます。

ディックはブルース・ウェインの在り方を否定しようとしますが、同時に自分が彼の影響を強く受けており、自分の人格や精神世界から切り離せない事実を常に思い知らされます。しかし、それでも苦しみながらも一人のヒーローとして独立する道を選んできました。
自分よりも若く未熟なヒーローたちを率先して敵と当たるうちに、ディックの心模様がどのように変わっていくか、それも本作の見所の一つと言えるでしょう。

本筋とは関係ないのですが、ワンダーガールことドナが、ディックにこういうシーンがあります。
ドナとディックは幼馴染という設定

「ダイアナ(ワンダーウーマン)は正義を助ける、バットマンは悪を罰する」

言い換えると、バットマンは刑の執行者。懲罰を与えることだけ、と言いたいのでしょう。ディックに対しても、ロビンを辞めるのであれば、悪人を罰するのではなく社会を良くすることを目的に戦え、と勧めるのです。ディックがこのアドバイスを受け入れていくのか、それともバットマンと同じく小さな悪も見逃さない執行者の道をあるくのか。
本シリーズの大きなテーマの一つとして、次シリーズ以降(少なくともシーズン2の制作は決定しているようです)もウォッチしていきたいと思います!

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