マレーシアへ取材で出かけたのは10月8日のこと。久しぶりの訪問、それこそ10年ぶりぐらいだろうか。前回来たときも「暑い!」という印象が強く残っていたが、今回も、かなり暑い。
クアラルンプール空港からピックアップに来てくれたミニバンにさっそく乗り込み、エアコンの効いた室内からいつものようにその街で走るホンダ車を探し始めた……だが、なんか今回は様子が違う。
それはどういうことかというとホンダ車を探さなくていいのだ。そう、クアラルンプールはホンダ車がとても多く走っているのである。探さなくても自然と何台も何台も見かけることができるのである。ホンダ天国だなぁ〜、なんて思いながら約1時間ほどでクアラルンプール市内の中心部に到着した。これは先が楽しみだ。
取材の拠点となったのはクアラルンプールのアイコン、ペトロナスツインタワーのすぐそばだった。まずは定点観測。市内の中心部ということもあり、交通量はかなり多いが、その中でもホンダ車は際だって多く走っていた。
信号待ちをしていれば目の前を通り過ぎるホンダ車。横断歩道を渡れば、止まってくれるホンダ車をたくさん見かけるのである。それにしても暑い。さずがに汗だくになったので、日陰に退散して、ホンダ車ウオッチングを続けることにした。
一番多く見かけたのはCITY(シティ)。つぎにJAZZ(ジャズ)である。さらにはアコードやCR-X、オデッセイなども元気に走っていた。
クアラルンプールはセダンのホンダ車の人気が高いようでSUVやミニバンよりも多い印象だ。そして東南アジアの国で日本車人気はとても高い。当然マレーシアもその例に漏れていない。
今でこそかなり整備されてきて走りやすくなった道路環境だが、少し前まではお世辞にも素晴らしいとは言えないものだった。そんな場所では日本車、とくにホン車のようにタフでクールなクルマに人気が集中するのも当然と言えるだろう。
マレーシアではクルマに何が必要とされているのか、地元のひとたちは当然知っているのである。それがホンダ人気の秘密だろう。
さて次はどんな街でどんなホンダ車を見かけるのか、楽しみだ。