市販公道車ベースのSBK(世界スーパーバイク選手権)も、JSB1000もすでにシーズンオフになりましたが、来年に向けてのホットなニュースが発表されました。なんとモリワキエンジニアリングとアルテア・レーシングが運営する新チームが来シーズンのSBKに参戦し、ホンダ・レーシング(HRC)がその活動をサポートすると言うのです!!

SBKで苦戦の年が続くホンダ・・・

鈴鹿を本拠地とする名門プライベーター、モリワキが来シーズンにSBKに参戦するのでは・・・というウワサは、すでに多くのモータースポーツ系メディアで話題になっていましたが、そのウワサは本当だったわけですね。

近年のSBKは、カワサキとドゥカティの両ワークスチームが強く、とりわけ4連覇王者であるジョナサン・レイを擁するカワサキ(KRT)が他を圧倒する成績をおさめています。一方ホンダ勢は今年度はRed Bull Honda World Superbike Teamのレオン・キャミアとジェイク・ガニェが奮闘するものの、キャミアがランキング12位、ガニェが同17位・・・という寂しい結果に終わりました。

画像: SBK最終戦カタールのレース1のグリッドに並ぶレオン・キャミア(ホンダ)。 www.honda.co.jp

SBK最終戦カタールのレース1のグリッドに並ぶレオン・キャミア(ホンダ)。

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ホンダのSBK主戦マシンであるCBR1000RRですが、2016年に故・ニッキー・ヘイデンが、雨のマレーシアラウンド(第6戦)のレース1で優勝したのが最後の勝利となります。そして年間王者のタイトルに関しては、2007年のジェームス・トスランドが最後・・・となってしまいました。

SBKで6度の個人タイトル、4度のメーカータイトルを獲得しているホンダですが、すでに最後の王座獲得から10年以上が経ってしまいました・・・。MotoGPは好調ですけど、SBKは低迷というのは多くのホンダファン(とりわけCBR1000RRオーナーたち)にとっては、ちょっと残念なことに違いありません。

ライダーはレオン・キャミアと清成龍一を起用!

一方全日本選手権のJSB1000では、最終戦(11月4日)決勝のレース1でチームHRCの高橋巧が今シーズン初優勝! そしてレース2ではモリワキの清成龍一がピレリユーザーとしては初めてのJSB1000優勝となる見事な勝利を記録しました!

画像: JSB1000最終レースとなった「第50回MFJグランプリ スーパーバイク in 鈴鹿」のレース2で優勝した清成龍一の走り。ブリヂストンユーザーが圧倒的優位なJSB1000で、モリワキのCBR1000RR SP2はピレリタイヤをあえて採用。ワークスに対抗するため、独自の道をゆくモリワキらしさは創業期から今に至るまで不変です。 www.superbike.jp

JSB1000最終レースとなった「第50回MFJグランプリ スーパーバイク in 鈴鹿」のレース2で優勝した清成龍一の走り。ブリヂストンユーザーが圧倒的優位なJSB1000で、モリワキのCBR1000RR SP2はピレリタイヤをあえて採用。ワークスに対抗するため、独自の道をゆくモリワキらしさは創業期から今に至るまで不変です。

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画像: モリワキに久々の全日本最高峰クラスの勝利をプレゼントした清成龍一(左)。そしてトロフィーを手に、満面の笑みを浮かべるモリワキエンジニアリングの創設者である森脇護社長。 www.superbike.jp

モリワキに久々の全日本最高峰クラスの勝利をプレゼントした清成龍一(左)。そしてトロフィーを手に、満面の笑みを浮かべるモリワキエンジニアリングの創設者である森脇護社長。

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来シーズンのSBKで、モリワキエンジニアリングとアルティア・レーシングが運営する新チーム(チーム名は未定)は、2009年BSB(英国スーパーバイク選手権)王者で、2010年からSBKに参戦し続けているレオン・キャミアと、3度(2006、2007、2010年)のBSB王者で、2008〜2009年にSBK参戦体験を持つ清成龍一が起用されます。

モリワキの海外シリーズ戦参戦といえば、オールドファンは1979年のカワサキZ1000でのグレーム・クロスビー(全英選手権やマッチレース)や、1981年にモリワキモンスターやカワサキZ1000に乗ったワイン・ガードナー(全英選手権など)の活躍を思い出すのではないでしょうか? 願わくば、カラーリングはやっぱり青/黄のモリワキカラーを来シーズンのSBK用CBR1000RRにまとわせて、英国を中心とする海外のSBKファンに、モリワキ栄光の歴史を思い出させたいですね!

英国のレースにて、バリー・シーン(ヤマハ)の前を走る若き日のワイン・ガードナー(20番、モリワキ)のスーパーバイク。1980年前後の時代のモリワキの英国シリーズ戦参戦は、彼の地にモリワキの名を知らしめる契機となりました。

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2010年にはオリジナルマシンのMD600で、初代Moto2王者となったトニ・エリアスを支えたモリワキが、新たに海外のシリーズ戦で輝かしい記録を残すことができるのか・・・? 確かなことは、モリワキ&ホンダファンは、来シーズンのSBKから目が離せない! ということです。

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