2018年25日から28日まで行われたWRC第12戦ラリーエスパーニャ。グラベルとターマックのミックスラリーで行われるスペインはマシンセッティングとドライビングの切り替えがカギとなります。三つ巴のチャンピオン争いは最終戦前にどのような動きをしたのでしょうか?そして優勝したのはあの「セバスチャン」でした!

O.タナックがDAY1を制圧!オジエとヌービルは走行順の影響で苦しい展開に。

前日の水曜日に行われたシェイクダウンでテイリー・ヌービル(ヒュンダイ)が横転する事故が発生。マシンは無事修復されましたが、ランキング首位のヌービルは先頭スタート。グラベルでの先頭走行はかなりのハンデとなり、初日は首位と約1分遅れの総合9位に終わります。

2番手出走のセバスチャン・オジエ(Mスポーツ)もラフな路面の影響を受け初日総合7位に止まります。

そんなチャンピオン争いのライバルが苦しむ中、オット・タナック(トヨタ)が速さを見せます。SS2でいきなりトップタイムを記録するとその後もリードを広げ、2位以下に26秒もの大差をつけて初日を終えました。

タナックのチームメイトであるヤリ・マティ・ラトバラ(トヨタ)も好調で、総合2位につけていましたが、SS4のロングステージでなんと左リアがパンクし40秒もタイムロス。一気に10位に後退となってしまいました。

今回シトロエンからスポット参戦した9度のWRCチャンピオン、セバスチャン・ローブ(シトロエン)は初日4位で終えました。

DAY2でタナックにまたしてもトラブル発生!ラトバラが素晴らしい追い上げで首位浮上!

DAY2からはターマックに変わり、天候はあいにくの雨。そんなDAY2で波乱が起こりました。SS8は安全上の問題でキャンセルされSS9からのスタートです。

SS9でもタナックはトップタイムを記録しますが、SS10のロングステージでタナックにトラブル発生!タイヤがパンクしたことでタイヤ交換を強いられ1分43秒のロスとなってしまいました。

ヒュンダイからスポット参戦の地元ドライバー、ダニエル・ソルド(ヒュンダイ)がトップに立つも、10位まで後退していたラトバラが猛烈な走りを見せなんとDAY2総合首位に浮上してきました!

2位にはオジエが上がり、ローブが3位、ヌービルもSS11でトップタイムを記録し総合5位まで上がってきました。

5年のブランクも関係なし!S.ローブが貫禄の優勝!

DAY3では唯一ハードタイヤを選ぶギャンブルにでたローブがSS15、SS16でトップタイムを記録!ギャンブルを成功させ一気に首位に躍り出ました!

SS17でラトバラにまたしてもトラブル発生!2度目のパンクで6位まで後退してしまいました。パワーステージ前の順位はローブが首位、2位にオジエ、3位にヌービルとなっています。

可能性が少なくなってしまったタナックとトヨタでしたが、パワーステージでタナックがトップタイムを記録し5ポイント獲得!ラトバラにはチームオーダーが出されタナックに5ポイントを獲得させる作戦に出ました。

チャンピオンに向け少しでもポイントを獲得したいヌービルでしたが、なんとパワーステージでパンク!僅差の戦いを繰り広げていた4位のエルフィン・エバンス(Mスポーツ)に抜かれパワーステージで6位となりポイント獲得ならず、さらに総合も4位になり表彰台を失ってしまいました。

オジエはパワーステージを2位で終え、総合2位でフィニッシュ!これでヌービルを逆転しランキングトップで最終戦に臨むことになりました。

そしてラリーエスパーニャを制したのはセバスチャン・ローブ!!5年ぶり、通算79勝目をあげました!!5年のブランクがありながらも現役選手を相手に優勝を飾り、かつての「最強王者」がシトロエンに今季初優勝をプレゼントしました!

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ラリーエスパーニャ結果

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ドライバーズチャンピオンシップ

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マニファクチャラーズチャンピオンシップ

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