予選はN.デ・フリースがポーツポジションを獲得!
予選で速さを見せたのはプレマのニック・デ・フリース(PERTAMINA PREMA THEODORE RACING)。見事ポールポジションを獲得しました。2位にはランキング2位のランド・ノリス(Carlin)、3位にランキングトップのジョージ・ラッセル(ART GRAND PRIX)が入りました。ポイント差が詰まるのか、それとも広がるのか、最終戦アブダビ前の天王山であるロシアでの結果が明暗を分けることでしょう。日本勢はモンツァでの優勝から調子を上げてきた牧野任祐(RUSSIAN TIME)が7位、悪い流れを断ち切りたい福住仁嶺(BWT ARDEN)が17位からのスタートとなっています。
予選結果
ランキング3位のA.アルボンが優勝!N.ラティフィも2位に入りDAMSがワンツーフィニッシュ達成!
決勝前のフォーメーションラップでショーン・ゲラエル(PERTAMINA PREMA THEODORE RACING)がエンジンストールしピットスタートとなる中、レースはスタート。
スタートではノリスが出遅れ5番手まで後退。後方で牧野とルカ・ギオット(CAMPOS VEXATEC RACING)が接触、牧野は大きく順位を落とし、ギオットはリタイアとなってしまいました。
スタートで順位を落としたノリスはペースが上がらずみるみる後退。一方ノリスのライバルであるラッセルは2位にポジションをあげるも、5周目にアルボンにかわされ3位となります。
ジャンプアップに成功したアントニオ・フオッコ(CHAROUZ RACING SYSTEM)がアルボンをパスし2位に。
予選19位からのスタートとなったA.マルケロフ(RUSSIAN TIME)がなんと6周目にアルボンをかわし3位に浮上!!
マルケロフの勢いは止まらず、フオッコと共にトップのデ・フリースをパス。さらにフオッコもパスしトップに浮上!地元ロシアでのオーバーテイクショーの観客も盛り上がります。
6周目にノリスがピットイン。しかし他のドライバーのピットボックスに入ってしまうミスを犯し、さらに右フロントを装着する前に発進してしまいます。結局ノリスのマシンは戻されリタイア、ノーポイントに終わってしまいました。
一方トップ先頭集団のデ・フリースとアルボンが順調にピットイン。アルボンがピット作業でデ・フリースの前にたちます。
20周まで引っ張ったマルケロフがピットイン。しかし作業に手間取り大幅に順位を落としてしまいます。タイヤの準備はしていましたが、どうやらマルケロフが急に入ってきてしまい、完璧な作業ができなかったようです。
残り2周で6位につけていた牧野はフオッコ、ロランディ(TRIDENT)にパスされ、順位を落とす中、マクシミリアン・ギュンター(BWT ARDEN)がクラッシュし、VSC(バーチャルセーフティーカー)に。
VSCはすぐに解除され、ロベルト・メリ(CAMPOS VEXATEC RACING)とルイ・デルトラ(CHAROUZ RACING SYSTEM)が牧野をパス、さらに追い上げを見せる福住が牧野をファイナルラップでパスし9位に浮上しました。
ピットでの逆転、マルケロフの不運もあって独走のアルボンがトップチェッカー!2位にはチームメイトのラティフィが入り、DAMSが今シーズン初のワンツーフィニッシュを達成しました。3位にはデ・フリースが入り、追い上げを見せた福住が9位、終盤厳しい走りを強いられた牧野は10位でフィニッシュしました。
レース後、8位フィニッシュのメリがコース外走行のため5秒のタイムペナルティーが課され、福住が8位に繰り上がりました。この結果1ポイント獲得し、翌日のレース2でのポールポジションを獲得しました。今年苦しみ続けた福住、待望のF2初優勝を飾れるのでしょうか。