ホンダの最大排気量車として燦然と輝く「GOLDWING」。日本の歴史に大型スポーツツアラーという新しいジャンルを築き、発売開始から40年以上という長い歴史を持つバイクである。この連載では、アスリートのように鍛え上げられ、力強くシャープな「GOLDWING」の生い立ちから現在までを紹介していくので、「GOLDWING」が一体どんなバイクなのか、まずは簡単にでも知っていただきたい。今回は第一弾、初代GL1000を見ていこう。
初代 GL1000 (1975)
北米市場のニーズを考え、これまでにないモデルをと作られたのがGL1000だ。世界トップクラスのパワーと大陸横断を可能にする快適性・高性能を備えようと、低振動・低重心の水冷999㏄水平対向4気筒を新開発し搭載。この時点では、長距離を走りきれるロードスポーツカテゴリーだった。
ロングツーリングへの備えとしてまず考えたのはダミータンク化で、そこに収納スペースを確保。非常時用のキックアームも付属した。このときの生産は、埼玉製作所狭山工場。排気量自主規制のために国内販売はなく、並行輸入によるもののみであった。
次回は二代目をご紹介。お楽しみに。
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