遊びの天才、ホンダの原付50ccレジャーバイク「モンキー」が2017年生産終了となりました。しかし2018年、モンキーが125ccとなって復活!この連載ではそんなモンキーの歴代車を1から振り返っていきます。
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スポーティな走りを追求したモンキーファミリーの異端児
1980年代半ばのバイクブーム、レーサーレプリカブームがまさに最高潮を迎えていた1987年にデビューしたのがモンキーR。スチール製で剛性の高いツインチューブフレーム、リアサスはモノサス、本格的な油圧ダンパーを備えたテレスコピックフォーク、前後10インチホイールでフロントブレーキはディスクというレーサーレプリカ的なメカニズムは、小さいながらもスポーティな走りをターゲットにした造りで、歴代モンキーの中でも異色なものだ。
エンジンも通常のモンキーが3.1psなのに対し4.5psで、ミッションも加速重視に設定されていた。スタイリングもカウルこそ備えていないが、軽快な雰囲気のシートがタンク側面にまで回りこんだ、流麗でレーシーなデザインも魅力。
モンキーRをベースにしたアップハンドルバージョン
モンキーRベースのバリエーションモデル。アップハンドル化とステップ位置を前方に移動することでアップライトなポジションに変更。フロントフェンダーもアップタイプとされ、タイヤもブロックパターンでオフロード車風なイメージ。リアキャリアも標準装備された。
デュアルヘッドライトが眼を引く、オフロード車イメージのモンキー
1991年に姿を現したモンキーの新たなバリエーションモデル。当時のホンダ製オフロードモデルの中でも人気を集めていたXLRバハを想わせるデュアルヘッドライトを装着したことが何より眼を引く。さらに燃料タンクやシート、ゼッケンプレート風のヘッドライトバイザーなど、オフロード車イメージを再現。カラーリングも当時流行したブラッシュパターンを取り入れて、当時最新のオフロードテイストをモンキーのコンパクトなサイズで再現したユニークさが注目を集めた。
エンジンは最高出力は3.1psのままだが、モンキーR系のベアリング支持カムシャフトを備えるタイプ。電装系はバッテリーレス(12V)だ。