あれ、知らないですって!そんな方はぜひ読み進めてください。改めてようこそ、「A Little Honda」へ。
街中でほぼ毎日見かけているバイク
そう、先ほど問いかけした世界最多の生産台数を誇るバイクの正解は、ホンダのスーパーカブです。スーパーカブは昨年(2017年)生産台数1億台という圧倒的な数値を達し、今年で生誕60周年を迎える歴史の長いバイクです。
普段バイクに乗らない方はあまり意識したことがないかもしれませんが、スーパーカブは日常生活している中で必ず目にしていると思います。
たとえば早朝の新聞配達やお蕎麦屋さんの出前。バイクOKな学校だとカブで通学している学生さんも中にはいるのではないでしょうか?毎日たくさんの人と共にし、人々の生活を手助けする。長年その役割を果たし続けているバイクこそがスーパーカブなのです。
Youtubeのホンダ公式チャンネルで公開されている動画「Cub with me」では、さまざまな場面、さまざまな用途で働くスーパーカブが登場しているのでぜひご覧ください。
決して目立つ訳でもないけど居ないと寂しい、むしろ必要な存在。こんなにも日常に馴染むバイクって他にはありませんよね。
初代カブのデザインのクオリティが高い!
スーパーカブはどうして60年間もの長い間愛され続けているのか、ここで理由を探ってみることにしましょう。人気の一つとしてまずあげられるのは、ずばり“デザインが可愛いから”だと私は思います。
例として、1958年にスーパーカブの第一号として登場した「スーパーカブC100」をご覧ください。
スーパーカブC100
もう一度言いますと、これ1958年のスーパーカブです。つまり60年前のバイクですよ?東京のシンボル・観光名所として知られる「東京タワー」が完成した年です。
淡いブルーの車体に赤いシート。めちゃめちゃ可愛くありませんか?♡今の時代にも十分通用するデザインです。
バイク好きはもちろん、一般庶民にも受け入れ、大いに活用されることとなったのも納得です。また小さいので女性も扱いやすいですし、つい一緒に連れて行きたくなるようなペット的存在のバイクです。
この絶妙な愛されポジションをどのバイクにも譲ることなくキープしているからこそ、忘れられることなく親しまれているのでしょうね。
庶民の心の声をしっかりキャッチ!圧倒的な低燃費バイク。
カブが愛されるもうひとつ人気の理由は、“低燃費”といったところもかなり大きいと思います。趣味でバイクに乗るならいくらお金をかけようが本人次第ですが、カブは仕事をする上で大いに実力を発揮するバイクです。
毎日使うとなると極力コストは抑えたいですよね。そんな人々の気持ちに沿って、スーパーカブは他のバイクよりもお財布に優しいのが魅力です。
ホンダがスーパーカブの低燃費化を意識したのはいまに始まったことではなく、1983年に発売された「スーパーカブ50スーパーカスタム」の頃から始まっていました。
スーパーカブ50スーパーカスタム
「スーパーカブ50スーパーカスタム」は驚異的な超低燃費180km/Lを初めて実現し、燃費を追求するため空気抵抗を出来る限り小さくするためにデザインされました。
これが発売される前の1981年「CT110」と比べると、たしかにコンパクトになっていることがわかります。
「CT110」の時代を振り返るならこちら
ちなみにこのカブが発売された時代は、東京ディズニーランドが開園した年でもあります。また任天堂がファミコンを発表したのも同時期で、アーケードゲームが一気に普及したことでこれもまた一大ブームを巻き起こしました。
さらに音楽界ではマイケル・ジャックソンがグラミー賞の10部門を受賞という快挙を成し遂げ「ビリー・ジーン」、「今夜はビート・イット」など独特の歌と踊りが一斉を風靡しました。
前人未到のブームが巻き起こった1983年。カブも負けじと驚異的な低燃費を軽々と達成していったたのです。
いまもなお進化し続けるスーパーカブ
現在発売されているスーパーカブは、電子制御で理想的な燃料供給を行うPGM-FIを採用し、排出ガスを抑制して環境に配慮されています。
配達などに使用されている「スーパーカブ50 プロ」は燃料消費率93.0km/L*1、「スーパーカブ110 プロ」は燃料消費率65.0km/L*2を実現しています。
たくさん荷物が積めてしっかり走れる省燃費バイクとして、いまもなお成長し続けています。
*1. 燃料消費率(30km/h定地燃費値)。*2. 燃料消費率(60km/h定地燃費値)。
※燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。
スーパーカブは日本だけではなく、世界中で求められている
これだけの台数の生産が実現できたのは、海外進出が大きく関係しています。スーパーカブはアメリカに生産され、続いてベトナムやタイでも生産され広範囲で活躍しています。
ちなみにベトナムではバイクのことを“ホンダ”と呼ぶほどホンダのバイクは親しまれており、とくにスーパーカブは、海外でも庶民の移動手段としてなくてはならない存在の位置付けにいます。
バイク大国ベトナムだからこそ発揮されるスーパーカのユニークな動画もみてくださいね!
世界中で必要とされている「ホンダスーパーカブ」。日本からこんなに素晴らしいバイクが生み出されているなんて国民としてとても誇らしいと思いませんか?
次はどの国に進出するの?機能は今後どう進化していくの?考えれば考えるほどワクワクが止まりません。
ちいさな車体で、でっかい未来を抱えたスーパーカブ。なんだかいまの時代をいきゆく20代青年のようです。
いままさに働き盛りな20代のみなさん。みなさんが40、50才になった時、スーパーカブがどう成長しているか、ふとした時に自分と比較してみると面白いかもしれません。そう思うと、私たちもカブの勢いに負けてられませんよね。