ブガッティと言えば世界最高峰のスーパーカーを生み出してきた名門中の名門。そのブガッティが話題の3Dプリンタを使ってブレーキキャリパーを製作。その魅力とは?

チタン合金製世界最大のブレーキキャリパー

ブガッティの開発部門とドイツのハンブルグに拠点を置くLaser Zentrum Nord社が共同で開発したのが3Dプリンタを使って製作される8ポットモノブロックブレーキキャリパー。

画像: newatlas.com
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ブガッティのシロンではアルミ合金キャリパーにチタン製のピストンが使われていますが(因みに市販車では最大)、更に高硬度、軽量のキャリパーを開発すべく航空機などに使われるTi6AI4Vチタンを採用。

チタンを使うことでアルミ製のキャリパーよりも40%軽い2.9km(アルミ製は4.9kg)のキャリパーとなりますが、チタンは鍛造や鋳造が難しく今までは敬遠されていたのを3Dプリンタを利用することで実現可能に。

画像: 開発部門長のFrank Götzke氏 newatlas.com

開発部門長のFrank Götzke氏

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アイデアが出てから実際のプロトタイプが完成するまでわずか3ヶ月。ブガッティ社で図面が出来上がるとLaser Zentrum Nord社に送られ世界最大の3Dプリンタで製作されます。

製作時間も45時間と、複雑な形状を考えるとかなり早いようです。

プリンタで製作されたものは窯に入れられ700度で熱入れ、更に100度で安定されるまで焼かれます。

今年の6月から実際に車両に装着してテストが始まるとのことで、実用化もそんなに先ではないはず。革命を起こすと言われる3Dプリンタも自動車の部品に使われるようになっていけば低価格化高性能化とこちらとしては嬉しいことばかりですね。

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